Dog Behaviouringの始め方 (イギリス・ロンドンの犬事情) [Dog Behaviouring]
こんにちは。「しもたく」こと下村拓哉です。
今日は簡単に『Dog Behaviouring』について、最近お世話になっているビーグル犬「Hatch」と共にお送りいたします。
ハッチはまだ一歳弱。パピーで可愛いビーグル犬・オスです。
パピー時期の犬はなんにでも興味を示します。道路を歩いていても、あらゆる事が気になるご様子。
【信号をまつという行動】
Dog Behaviouringは簡単に言うと「犬を診ること」です。
彼らが何を考えているか、それを予想する。その為、心理学や動物行動学といった概念を利用する。
こうやって信号を待っている間、「何故大人しく横についていなければならないのか」と犬は考えているかも知れません。
【Vet(動物病院)に訪問する】
例えば、上記の様に動物病院に訪問する事で多くの刺激が得られます。
病院の嫌な犬は、そこに行くと悪い事が起きると咄嗟に考えてしまう。歯医者を嫌がる子供の原理と同じです。
イギリスの病院には大抵「トリーツ」が置いてあります。そうすると犬が病院嫌いになる事を防ぐ事ができます。
こうやって病院に定期的に訪問する事は犬にとって「良い環境に慣れていく」という非常に大切な事柄です。
【犬を見るのではなく、犬と同じ方向を見ることを信念にしています】
Dog Behaviouringは犬を診ることはありますが、犬を見ることとは少し違います。
「犬が何を考えているか?」を知りたい時は「犬が何を見ているか?」を見ることが先決だと考えています。
動物を見ても得られないモノがある。可愛がるという事と、彼らを理解するという事は大きな違いだという事が解ります。
【公園に座り遠くを見る ハッチが何を見ているかを見て知ろうとする】
また、同時に犬を外見的に見ることも大切です。
彼らの動きから、いつもと何が違うのか。物理的に知る事ができるから。
目・頭・体・尻尾といった各部分を毎日チェックしてみることで、何か異変を感じ取るかも知れない。
そういったケアを行う事も飼い主の1つの責任だと思います。
【散歩中に出逢う他の犬との挨拶】
イギリス・ロンドンでの散歩の魅力は、「他の犬との対面コミュニケーション」にあります。
多くの犬がノーリードで公園には放されている。この機会を得ない手はありません。
若いうちから多くのパターンの犬(オスメス・パピーから老犬・小型大型犬など)と面会を果たす事で、そこに良い意味での「慣れ」が生じてきます。
日本では中々関わりあうことを許されていない為に、犬が相手を理解し納得することなく他の場所へ行く。
それはペットとして犬を飼う事において、非常に残念な事だと僕は思います。
【たまたま置いてあった美術学生の作ったモデルを前に遊ぶ】
Dog Behaviouringの醍醐味の1つは、犬に何かさせようとするのではなく、犬からのナチュラルな信号を読み取り、それを利用してドッグトレーニングに繋げていけるという事です。
公園になぜか置いてあった人型のマネキン。こんなものは犬にとって(というか人間にとっても)滅多に出逢うものではない。
それがどういうものなのか、犬は知りたいという好奇心と怖いかも知れないという懐疑心の間に置かれます。
それを飼い主がサポートしていく。これは大丈夫なのだと教えていく。それが飼い主の務めであり、Dog Behaviouringの第一歩です。
【道路の反対側からハッチが急に吠え出しました 何かなと見てみると…】
帰宅中、道路を挟んで反対側の歩道に白い巻き巻きが…。良く見ると、DIY屋の店の前にあるプチプチラップです。
風邪に乗ってガラガラ回る得たいの知れないこのラップに、ハッチは「何モノ!?」という気配を感じ知らせてくれたのです。
こういう時のパターンで安易に想像できることが以下の2つ。
【犬を飼っている飼い主にとって犯しやすいミスとは…】
①吠える犬を叱り、とりあえず無理やり引っぱり遠ざけてしまう。
②犬を抱きかかえ「大丈夫ですからねー」と撫で撫でしてしまう。
【Dog Behaviouringにおいての最適な対処法とは…】
①まず、ゆっくりと近づく。
②犬の様子を見ながら、もう少し近づいてみる。
③まずは、自分がその物体に触ってみる。
④物体に触りながら、これは大丈夫だと語りかける。
⑤必ず犬は好奇心を持っているので徐々に近づいてくる。絶対に引っぱったりはしない。
⑥犬が匂ったりしている時には、基本的に声をかけない。(かける場合はやさしく)
⑦犬が触ったり、吠えやんだり、落ち着いた場合にはしっかり褒めてあげる。
⑧慣れるまでしばらく、時間をとってあげる。
【納得したハッチはこのラップがガラガラと回ってもこの時点で吠える事はなくなりました】
Dog Behaviouringはケースにおいて、時間が掛かります。
貴方が怖いもの、苦手なものを克服する時に時間が掛かる以上に掛かると思っても良いと思います。
ダメな行動・恐怖心を力で押さえつける事は、後の攻撃心に繋がります。
優しくゆっくりと恐怖を取り除いていく。そんな仕事がDog Behaviouristの仕事なのではないかと最近思います。
是非、実践してみてください。とても面白い体験が出来ると思います。
【下村拓哉からのお知らせ】
この度、お陰様で下記2点のHPが完成致しました。
①JaCK-London(英国日本人犬友会)のウェブサイト
http://www.jack-london.co.uk/
・以前から実現したかったイギリス(特にロンドン)にいらっしゃる日本人犬オーナーを集めて、情報交換を行っていくサイトが完成しました。今後もサイト・またこの機関共々盛り上げていく予定ですので何卒宜しくお願い致します。
②下村拓哉公式ウェブサイト【shimotaku.com】
http://shimotaku.com/
・ロンドンでDog Behaviouristとして活動する下村拓哉の公式ホームページが完成いたしました。是非、今後とも応援宜しくお願い致します。
今日は簡単に『Dog Behaviouring』について、最近お世話になっているビーグル犬「Hatch」と共にお送りいたします。
ハッチはまだ一歳弱。パピーで可愛いビーグル犬・オスです。
パピー時期の犬はなんにでも興味を示します。道路を歩いていても、あらゆる事が気になるご様子。
【信号をまつという行動】
Dog Behaviouringは簡単に言うと「犬を診ること」です。
彼らが何を考えているか、それを予想する。その為、心理学や動物行動学といった概念を利用する。
こうやって信号を待っている間、「何故大人しく横についていなければならないのか」と犬は考えているかも知れません。
【Vet(動物病院)に訪問する】
例えば、上記の様に動物病院に訪問する事で多くの刺激が得られます。
病院の嫌な犬は、そこに行くと悪い事が起きると咄嗟に考えてしまう。歯医者を嫌がる子供の原理と同じです。
イギリスの病院には大抵「トリーツ」が置いてあります。そうすると犬が病院嫌いになる事を防ぐ事ができます。
こうやって病院に定期的に訪問する事は犬にとって「良い環境に慣れていく」という非常に大切な事柄です。
【犬を見るのではなく、犬と同じ方向を見ることを信念にしています】
Dog Behaviouringは犬を診ることはありますが、犬を見ることとは少し違います。
「犬が何を考えているか?」を知りたい時は「犬が何を見ているか?」を見ることが先決だと考えています。
動物を見ても得られないモノがある。可愛がるという事と、彼らを理解するという事は大きな違いだという事が解ります。
【公園に座り遠くを見る ハッチが何を見ているかを見て知ろうとする】
また、同時に犬を外見的に見ることも大切です。
彼らの動きから、いつもと何が違うのか。物理的に知る事ができるから。
目・頭・体・尻尾といった各部分を毎日チェックしてみることで、何か異変を感じ取るかも知れない。
そういったケアを行う事も飼い主の1つの責任だと思います。
【散歩中に出逢う他の犬との挨拶】
イギリス・ロンドンでの散歩の魅力は、「他の犬との対面コミュニケーション」にあります。
多くの犬がノーリードで公園には放されている。この機会を得ない手はありません。
若いうちから多くのパターンの犬(オスメス・パピーから老犬・小型大型犬など)と面会を果たす事で、そこに良い意味での「慣れ」が生じてきます。
日本では中々関わりあうことを許されていない為に、犬が相手を理解し納得することなく他の場所へ行く。
それはペットとして犬を飼う事において、非常に残念な事だと僕は思います。
【たまたま置いてあった美術学生の作ったモデルを前に遊ぶ】
Dog Behaviouringの醍醐味の1つは、犬に何かさせようとするのではなく、犬からのナチュラルな信号を読み取り、それを利用してドッグトレーニングに繋げていけるという事です。
公園になぜか置いてあった人型のマネキン。こんなものは犬にとって(というか人間にとっても)滅多に出逢うものではない。
それがどういうものなのか、犬は知りたいという好奇心と怖いかも知れないという懐疑心の間に置かれます。
それを飼い主がサポートしていく。これは大丈夫なのだと教えていく。それが飼い主の務めであり、Dog Behaviouringの第一歩です。
【道路の反対側からハッチが急に吠え出しました 何かなと見てみると…】
帰宅中、道路を挟んで反対側の歩道に白い巻き巻きが…。良く見ると、DIY屋の店の前にあるプチプチラップです。
風邪に乗ってガラガラ回る得たいの知れないこのラップに、ハッチは「何モノ!?」という気配を感じ知らせてくれたのです。
こういう時のパターンで安易に想像できることが以下の2つ。
【犬を飼っている飼い主にとって犯しやすいミスとは…】
①吠える犬を叱り、とりあえず無理やり引っぱり遠ざけてしまう。
②犬を抱きかかえ「大丈夫ですからねー」と撫で撫でしてしまう。
【Dog Behaviouringにおいての最適な対処法とは…】
①まず、ゆっくりと近づく。
②犬の様子を見ながら、もう少し近づいてみる。
③まずは、自分がその物体に触ってみる。
④物体に触りながら、これは大丈夫だと語りかける。
⑤必ず犬は好奇心を持っているので徐々に近づいてくる。絶対に引っぱったりはしない。
⑥犬が匂ったりしている時には、基本的に声をかけない。(かける場合はやさしく)
⑦犬が触ったり、吠えやんだり、落ち着いた場合にはしっかり褒めてあげる。
⑧慣れるまでしばらく、時間をとってあげる。
【納得したハッチはこのラップがガラガラと回ってもこの時点で吠える事はなくなりました】
Dog Behaviouringはケースにおいて、時間が掛かります。
貴方が怖いもの、苦手なものを克服する時に時間が掛かる以上に掛かると思っても良いと思います。
ダメな行動・恐怖心を力で押さえつける事は、後の攻撃心に繋がります。
優しくゆっくりと恐怖を取り除いていく。そんな仕事がDog Behaviouristの仕事なのではないかと最近思います。
是非、実践してみてください。とても面白い体験が出来ると思います。
【下村拓哉からのお知らせ】
この度、お陰様で下記2点のHPが完成致しました。
①JaCK-London(英国日本人犬友会)のウェブサイト
http://www.jack-london.co.uk/
・以前から実現したかったイギリス(特にロンドン)にいらっしゃる日本人犬オーナーを集めて、情報交換を行っていくサイトが完成しました。今後もサイト・またこの機関共々盛り上げていく予定ですので何卒宜しくお願い致します。
②下村拓哉公式ウェブサイト【shimotaku.com】
http://shimotaku.com/
・ロンドンでDog Behaviouristとして活動する下村拓哉の公式ホームページが完成いたしました。是非、今後とも応援宜しくお願い致します。
白地に黄色の文字は読みにくいよん。
ひさしぶりっ!
千里山にいたトイプードルのファミは、祖母が死亡したため、ご近所のマダムにもらわれ、小太郎という名前になりました。
6枚目の写真の人体模型みたいな奴なに?
by 中野 良信 (2010-12-10 22:02)
中野 良信さん
コメント有難う御座います。
白に黄色ね。読みにくいですね(笑)
あまり実はこだわりがなくて、最近日産の結構偉いデザイナーさんから「美意識」が大事だといわれたところなのに…。
おばあさんの件、ご冥福をお祈り申し上げます。
ファミも名前は変わったけれども、小太郎になって幸せになれたら良いね。
人体模型はマネキンの何か…です。
それでは、また大阪で。
by takuyashimomura (2010-12-11 03:13)