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BATTERSEA DOGS & CATS HOME (バタシー訪問) [Animal Welfare]

今年で150周年を迎えるバタシードッグズアンドキャツホームに訪問してきました。

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入り口に掲げてあるトレードマーク

イギリスでも有名なこの動物愛護施設。(BATTERSEA DOGS & CATS HOME
以前から名前だけは聞いていて、僕は約1年もイギリスに住んでいるだけでなく犬の活動もしているのであれば、訪問しないわけにはいけないと思っていました。

恐らく、イギリスに来てから直ぐに訪問していたとしたら、若干印象は違っていたのかもしれません。
今回はそんなつい先日イギリスに来られて、動物愛護のボランティア活動をしたい日本人女性と同行させて頂きました。

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バタシーホームの概観 このビルに加えて他3、4のビルが立ち並びます

バタシーパーク駅から徒歩5分ほど、線路沿いに面する敷地がバタシーホームでした。
やはりここはロンドン。ブルークロスと同じ動物愛護センターでも状況はかなり違います。

訪問料金を取る施設は初めてですが、寄付金且つ入場料の1ポンドを入り口で払い「パウマーク」に沿って敷地内を歩いていくと、そこが受付になっています。

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入り口から敷地内に続いているパウマーク

1年住んでいるだけですが、少しでも英語が上達しているのか役に立てたようです。
自分から働いている人に質問して会話を続ける。特に犬のことなら、とても話がしやすい事にも気付きました

・ボランティアをしている方について
・犬を引き取るにはどうしたらいいのか
・1日の作業内容など

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寄付をした方の名札(の様です)

受付の左手のドアを空けて入ると、4階建てのビルには閲覧可能な犬と猫の舎がぎっしりと収納されています。もちろんビルの4階に住む犬達は、1階までおりてから散歩に行くわけです。これも他の施設との大きな違いだと思います。

イギリスの1階は日本の2階に当たりますが、(ちなみに1階はグランドフロアです)そちらに上がっていくと、こちらの掲示板が目に入りました。

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ロングステイドッグ(長く居る犬)のリスト

バタシーで一番印象に残った事

それは、そこに居る犬達のほとんどがスタフォードシャー・ブル・テリアであるということ。
何処もかしこもスタフォードシャーブルテリア。略されて、「SBT」と書かれるくらいほとんどがそうでした。

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中でも長くいるSBTの写真 家を探していますと書いてあります

ロンドンでのSBTに関する問題は、耳にたこが出来るくらい聞かされていましたが、その一端がこのバタシーの状況を見るだけでも掴めた気がします。

【飼う側の悪循環の理由】
ギャングがステータスの為に飼う。ついては、お金のない人でも飼ってしまう。お金がなくなり捨ててしまう。

【生産する側の悪循環の理由】
人気がある。飼う人も多い。ブリーディングが良くされる。庭先取引が多い。売るだけでフォローはしない。しっかりしたブリーダーでなくても生産している状況が考えられる。

日本のブリーディング(勿論全てではありません)の現状を垣間見た気がします。

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SBTのパピー 可愛いですよね

友人であるドッグビヘイビアリストのクレアが飼っているのがSBTのクロス(雑種)
ちゃんとした人が飼うと吠えないし、噛まない。トリックも従順にこなします。

加えて大変興味深い事に、ギャングが連れていた理由も功を奏してか、人なれしていて赤ちゃんなどにも優しい。

ところが、ロンドンで一番有名だといっても良いこの施設には、その犬が大量に収容されている。それが現実です。

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Sydneyの特別ボード

3階にあがるとSydneyという犬の特別ボードがありました。

・新しいトリックを覚えました!
・こういった遊びが大好きです!
・だから、是非貰って下さいね!

実際に犬舎に訪問すると、そこには他の犬と少し違うオーラを持ったSBTが居ました。
明らかに人を敬遠して吠えている。この犬がリホームされた場合どうなるのだろうか。
そう思わずにはいられませんでした。

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リホーミングする際の料金が書かれてあります

個人的な犬のリホーミング(新しい家を探し出す)の基準は、あくまで新しい飼い主がその犬を飼って幸せになれる状態であるという事

何処までも「犬と一緒で幸せ」という成功例を作らないと駄目だと思っています。

その為のドッグトレーニングであるべきだと思う。
その為のペットショップやグッズであるべきだとも思う。
その為の動物愛護団体である姿が正しいと思います。

最終的には、イギリスに何故犬の勉強をしに来ているのか。

犬と一緒で幸せ」 これを様々な面からサポートして行きたいですね。

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バタシー150周年の看板

他のセンターを見て気付く事がたくさんありました
自分のしている事の原点も見えた様な気がします

改めて、イギリスの動物愛護(Animal Welfare)の質の高さに感動しました。
それに加えて、動物愛護にも色んな考え方があるのだと知りました

残り1年、この分野に関して特に極めて帰国したいと思います!
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