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Hero or Villain ~ヒーローか悪人か~ [Cesar Millan]

イギリスに来て3週間が経ち、ようやく落ち着く場所が出来ました。今日からChipping Nortonで、再び犬三昧のイギリス生活が始まります。Blue Crossの犬舎に赴くと、やはり今まで居た犬たちの姿も大きく変わっており、何より少しその数が増えていた様に思います。それでも犬たちは皆元気で、緑の牧場をそんな犬たちと散歩すると、今までの疲れなどは風と共にどこかへ吹き飛んでいきました。

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Chipping Nortonは、言わずと知れたコッツウォルズの一部にあります。働いているBurfordのAdoption Centreもこのコッツウォルズ地方にある為、非常に便利なロケーションと以前から夢でもあった自然に囲まれながらも、人との繋がりを絶たずに暮らせる良い場所です。これで、犬が飼えたら言うことなしですね。

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外は冬だけど暖かい家と、ゆっくりと休めるベッド、窓の外は見渡す限りの平原。コッツォルズはそんな場所です。しっかりと英知を養いながら自然に癒されつつ、またその厳しさに学びつつ成長したいと思います。


さて、題名は今月の「Your Dog」という雑誌から。

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【注】この雑誌は月間ですが、犬好きの方には面白い内容になっていると思います。購入した動機は、内容に保護センターの記事があったことと、来月開かれるCrufts、情報収集の為です。

Cesar Millanといえば、「Dog Whisperer」というアメリカの番組でお馴染みの有名人です。犬好きの方なら、その名前を聞いた事があるかも知れませんが、独特の犬を扱うテクニックから多くの問題を抱える犬と家族を助けていくという番組内容です。数々の著書、加えてこの番組の力などもあり、多くの犬を飼っている家族、またスペシャリストが彼のテクニックに影響を受けています。

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当然それほどの有名人であるので、色々な所から賛否両論の評価を受けている彼ですが、今月・来月にかけてアメリカからこのUKに、ツアーを組んで全国を回るというから犬好きのイギリス人にとっては一大事です。

Cesar MillanのテクニックはPackと呼ばれる犬の群集心理を利用したもの。自らがPack Leaderとなり、その飼い犬に安心感を与えるという物ですが、そのやり方には「残酷である」「犬の気持ちを考えていない」などの酷評から、「犬の事をよく理解している」「ウチの犬もシーザーのやり方で、大いに変化した」などの絶賛まで様々なのです。TV番組でもあるので、一般視聴者である飼い主が「ウチの犬にも!」と意気込み大怪我をするという事もかなりあった様で、その為番組中にはいわゆる「絶対に真似しないで下さい」という類のテロップが出るようになったそう。

イギリスでメジャーな考え方は、ざっくりと言えば「犬が喜びながら飼い主に従う」というものがベースです。その為、トリートと呼ばれるおやつやボール・紐等のおもちゃをRewardとして使い、犬に動機付けを与えながらトレーニングするという意見が多いように思います。そんな中、「アメリカで成功したCesar Millanがやってきて、我々に何を講義するというのか?」という様なイメージではないでしょうか。勿論、反対側にはイギリス国内にも彼のファンはかなりいるようです。

私的な考え方としては、いくらTVや本などへの露出が激しいとはいえ、彼自身が犬を何匹も管理し実際にその犬たちとかなり上手くやっている。加えて、TVではあるけれども、多くの犬や家族が彼のテクニックにより助けられて感謝しているという事からみても、一度逢いたい魅力的な人物であることは間違いないと思います。2~3度、TVで拝見しましたが、非常に興味深い動きをする上に犬をしっかりと観察した上で結論を出すので、面白いなぁと思っていました。

「逢えるチャンス!」かなぁと思っていましたが、全国で行われるイベントのチケットはほぼ完売。しかもチャージが100£程と半端な額ではありませんでしたー。「うーん、やっぱりセレブになるとここまで取れるんだなぁ」と、感傷に浸りながらも僕も頑張ろうと少し思いました。それでもやっぱり「悪人扱い」は嫌ですよねぇ。

いずれにしてもこの一ヶ月のツアーの後、イギリス国民・またスペシャリスト達がどういった反応をするのか。非常に待ち遠しいです。
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りこりん

先日はつたないブログに遊びにきていただき、ありがとう御座いました。その後、情報収集は進みましたでしょうか?こちらのブログを見せていただき、ワンのことを専門で勉強・お仕事されているということで、ダラダラとブログを書いている身としては、恐縮してしまいました。

シーザーミラン氏のことは名前だけで何も知らないですが、有名な方なので興味あります。
イギリスでの反応など、またブログで教えてください。
また遊びに来ますので、よろしくです~。
by りこりん (2010-02-09 06:21) 

takuyashimomura

りこりんさん

コメント有難うございます!まだまだ、「イギリス 犬」でHITするようなブログではございませんが、是非ご愛好よろしくお願いします。

りこりんさんのブログをみて、犬の目線で書いてみるのも凄く良いなと思いました。犬の気持ちがわかるようになれば、犬との関係も面白いものになっていきますよねー。

こちらこそ、またお邪魔させていただきます。イタリアは未だ計画中ですが、恐らくミランかローマになると思います。また、決定したら改めて連絡しますね!

有難うございました。
by takuyashimomura (2010-02-09 17:30) 

harukaze

しもたくへ

とりあえず、Cesar Millanに会いたいね!

壮大な自然が人を大らかにするんやろね。
by harukaze (2010-02-09 21:12) 

takuyashimomura

harukazeさん

コメント有難うございます。

壮大な自然や犬などの動物が与えてくれる恩恵は計り知れないですよね。だから、犬が好きです。犬が好きだから、僕なのだと思っています。

誰かと居るだけで、自然を感じれるって素晴らしくないですか?そんなあなたに私もなりたい。ここまで来れたら、結構境地ですよね。そんな人は素晴らしい人だと思います。

有難うございます。また、今後ともひとつよろしくお願いします。
by takuyashimomura (2010-02-09 22:31) 

ボーダーママ

アメリカ在住です。
彼のテレビ番組は良く見ています。
パックリーダーに私もなりた~い、と
叫びながら(苦笑)

私的にはイギリス出身のビクトリアさんの
方が好きですが、シーザーさんも時に問題犬が
立ち直った時、涙目になってたりして、
結構好きです。

トレーニングの方法にはいろいろあるのでしょうね。
誰かウチのやんちゃ坊主にもヒールと落ち着き方法を教えてやってほしいもんです。

ちなみに私も英語の壁にぶちあたりまくりで、
テレビが全く楽しめておりません。

英語の番組を理解し紹介できるだけの英語力をお餅でうらやましいです(゚▽゚*)
by ボーダーママ (2010-03-20 13:37) 

takuyashimomura

ボーダーママさん

犬のTVって参考になりますよね。特にビクトリアやシーザー・ミランのものは見る価値はあると思います。

トレーニング手法や考え方は様々ですよね。常に進化し続けているとしか、良い様がありません。

イギリスはペット文化に関しては、1つ抜けている気がするのでここでそういった知識をつけることに関しては、とても自信を感じます。

犬と向き合って、プロフェッショナルに助けてもらいながら、是非ご自分の力と自信でもってご対応下さい。

間違いなく言えるのは、犬と長く過ごしている人は犬との絆が深いという事ですね!頑張ってください!
by takuyashimomura (2010-03-22 03:53) 

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