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MGRC GunDogWorkingTest (ミッドランドゴールデンレトリバークラブ) [Gun Dog]

金曜日・土曜日と大都会ロンドンに居た僕は、日曜日の早朝に起きると車を一路北へ走らせウォーウィックシャーのド田舎にあるCombrookという村に着きました。

人口恐らく100人以下ではないだろうか。スーパーすら無いこの村の1つの牧場を借り切って、ミッドランドのゴールデンレトリバーを牛耳っている(管理しているだけです)MGRCの初めて企画したガンドッグのワーキングテスト(ダミーを取ってレトリーブしたりと狩猟犬のテストです)を生で観戦することが出来ました。

ひょんな切欠から今回のチャンスを頂いた事もあり、僕はとてもわくわくして今回のテストに望む事になりました。

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いつものメンバーであるTony Orchard Family

まいてぃさんというイギリスでドッグトレーナーの修行中の女性と出逢ったウェールズでのガンドッグワーク。そこにいたDeniceという女性から、彼女を通して「是非、見学しにこないか」とのオファーを受けたのです。

「朝9時から此処で」とご丁寧にメールやテキストまで下さって参加してみると、何処かで見た車と家族が僕の駐車した目の前に止まるではありませんか。

「Hi, I didn't expect you guys are coming.」と言うと、彼らも目を丸くして「Nice to see you! :-)」という様子。そう、普段お世話になっているTony一家とそのトレーニング教室の仲間達も、このガンドッグワークに参加する事になっていたのです。

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開会式は簡単にBarn(物置小屋)の前で

そして、この写真の中心に位置する女性がDeniceだったのです。てっきり唯彼女が参加するだけだと勘違いしていたら、何とこのMGRCのWorking部門の責任者だと言うから驚きました。今日は彼女のイベントだったのです。

相変らず素敵な笑顔と英国人らしいおもてなしを兼ね備えた彼女からは、「癒し」すら感じてしまいました彼女を取り囲むクラブの皆様も素敵な方達ばかりで、こういう人たちと将来仕事がしたいと思わせてくれるクラブだったのです。

それはさておき、いざガンドッグが始まると犬も人間も興奮気味。以前にも書いたとおり、ガンドッグはオビーディエンス(服従)トレーニングの集大成の様なものですが、テストは一頭ずつしか参加できない為、その間他の犬達はひたすら待つ事になるのです。

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池を飛び越え反対側の岸からダミーをとるテスト

日本では見る事の出来ない壮大な景色と自然の中で、これまた日本では見ることが出来ない犬の素晴らしい動きを見せ付けられ舌を巻いてしまいました。特に、ゴールデン・ラブラドール・フラットコーテッドといったレトリバーや実家でも飼っているスパニエルが多いガンドッグワーキングテストでは、それらの犬種が大好きな僕としては個人的な興奮レベルも上がってしまいます

彼らは家庭犬としても素晴らしい実績を誇っていますが、人の為に仕事をするこの分野においてもトップの地位を譲りません。素敵な飼い主との絆を見せられた時には感動してしまいました

犬が仕事をしたくて仕方が無い」という様子で、彼らは普段僕が目にしている家庭犬とは違った目や体つきを持ち、プロフェッショナルに動いている様子が見て取れるのです。

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Tonyの指示に従ってダミーを取りに行く黒ラブ

でも、僕がもっと面白いなと感じたことは、ダミーを取る早さでもなく犬でもなく、彼らがどの様に普段トレーニングされているかが大会の様子を見るだけで解るということでした。そしてまた、そういったトレーニングの姿勢が普段の私生活の様子にも表れているのだと深く実感した事でした。

トレーナーは自分のトレーニングスタイルと生活スタイルがリンクしてくる」という、1つの法則が此処に成り立っているのだと思います。どういうものかは直接見て説明しないとお伝えできませんが、彼らの人格や人となり、人間力といったものがそのままトレーニングに反映されているといっても過言ではないと思います。だからこそ、自分に自信が無ければいけないし、自分自身に誠実でなければいけないのだと思わせてくれます

日本でドッグトレーナーを探したりペットショップを探したりしている人は、そういった事を考慮して相手を選んでみると面白いかもしれません。その意味では、現在ブルークロスという団体の中でライアンとクレアといった優れた人格者と仕事できている事はとても感謝しなければいけない事だと思います

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最後に素晴らしい犬達の写真を2枚自然でたくましくて圧巻です。



先日、ロンドンでお逢いしたドッグトレーナーさんからもこの言葉を聞き、とても安心しました

「私は常に犬から多くのことを学んでいるように思います」

僕や彼女の様に、最低限こういった考え方を持って「犬のスペシャリスト」を目指したり活躍したりしている人たちと今後お仕事をしたいものですね

今後とも応援宜しくお願いいたします。

ウェールズでのガンドッグトレーニング [Gun Dog]

念願だったイングランドからの出国。初めて国外のウェールズに行く事が出来ました。

とはいえ、陸続きである事と本当にイギリスの左端から少し出ただけなので言われなければ気付きませんが、看板が読めなくなったり(英語も書いてある)して面白かったです。

ウェールズだなぁと感じたのは、そこに山があるから。少し日本を懐かしんでしまいました。

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晴天に恵まれたウェールズでのドッグホリデー

そしてこの度は、まいてぃさんというイギリスでドッグトレーニングの勉強をされている方と逢うことが出来ました。彼女が師事しているフィリッパ・ウィリアムスという先生と共に、イギリスの北ヨークからわざわざウェールズまでドッグホリデーとして20名弱のお客さんと一緒に来られたのです。

実は僕が住んでいるオックスフォード地域はイギリスのやや南、やや西という微妙な場所に位置し、広いイギリスの北ヨークに行くよりもウェールズの方が近く、そういった我侭をご考慮頂きこのウェールズツアーに1日参加させて頂いたのでした。

写真の通り素晴らしい天候に恵まれているだけでなく、東西南北どこをみても自然しかない場所。効果音は馬の歩く音と羊が「メェメェ」鳴いているだけ。しーんとすれば川の流れる音が聞こえてくるほど静かでした。

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トレーニングセッション前に集合し、レトリーブの順番を割り振る

今回の目的は主に3つ

①本場のガンドッグトレーニングを大自然の中で思う存分に堪能する。
②フィリッパ・まいてぃさんと話をする中で、自分の想いや進捗を話し合う。
③ガンドック用にトレーニングされた犬というのを生で見て観察する。

です。

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ワーキングタイプのゴールデンレトリバーというらしい やはりこの犬種が一番好き

①は、朝から晩までトレーニングに参加させて頂き、とても為になりました。また、以前Tonyのガンドッグトレーニングを見ていた為少し予備知識があり非常に入り込みやすかった事と、今回のドッグトレーニングホリデーは合宿形式になっており、その後半の1日に参加できた為犬やオーナーのレベルが高かった事が見受けられました。

Tonyのガンドッグ編でも書きましたが、基礎はオビーディエンス(服従)です。参加者が一列に並んで放つダミー(練習の場合)や撃った鳥を取りにいける(レトリーブ)のはその時に決められた一頭だけです。即ち、他の参加者のターンの場合、自分の犬は必死になってそれを取りに行きたい欲求があるのですが、それをコントロールする必要があるというわけです。

今回見たガンドッグに参加していた犬とオーナーは素晴らしく、皆さんしっかりお座りをして待っています。犬の様子を見ていると「これ?取っていいの?行ってきていいの?」と飼い主に確認しているのが良く解ります。

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大自然に2頭と2人 素晴らしい光景です

③のガンドッグとしてトレーニングされている犬を見ることはとても勉強になりましたブルークロスでは問題犬の行動を観察するというのが主に仕事ですが、こうやって普段からトレーニングされている犬というのはまたペットとは大きくかけ離れており参考になりました。彼らはペットに比べ少しナーバスで神経質な面もありますが、ペットが備えていない能力を持ち、その時になると真剣になるアスリートの様なイメージです。

このペットとの違いというのが非常に僕の中では重要でした。それは、自分が育てたい犬というのはガンドッグやショードッグではなく、唯純粋に自分の生活の一部として人生を幸せにしてくれる素晴らしい犬なのだと心から実感したからです。それはガンドッグやショードッグがNOという訳ではなく、好みの問題なのだなと良く解りました。そして、飼い主のその意思や方向性によって、同じ犬でも育て方により大きく差が出るのだという事なのです。

ハウンド系やセター系、コリーやシェパードの羊追い系、こういった犬を都会で飼いたい人は多々いるものの、ペットとして飼うには飼う前に熟考しなければいけないという事なのです。勿論、性格によりどんくさかったり人懐っこかったりする個別性はあります。しかし、やはりその犬種が持つ特別な本能を理解してから飼わなければならない、改めてその様に思いました。

イギリスの様に、何千エーカーも土地をお持ちの方なら問題ないかもしれませんが、やはり非現実的ですよね。

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大自然 素晴らしいです この様な土地が日本にもあれば

今回の最大の収穫は、②の語り合いでした

フィリッパはお話好きで丁寧にゆっくりとした英語で話しかけてくれるので非常に解りやすく、意見の交換がスムーズに行え大変勉強になりました。

特に何故、このトレーニング方法に至ったのかという点。これは僕の人生にとっても非常に知りたい内容だったのですが、包み隠さず丁寧に教えていただきました。

僕はまだ、世界中の何処でもトレーニングという考え方は未完成だと考えています。つまり、犬によって個性があるだけでなく、犬種も違えば年齢も違うわけです。それに対して1つのトレーニングしかないというのは、あまりにも残酷であり、その文化を変えることだけでもペットとしての犬文化に一石を投じれると信じてやまないのです。

そういった事を話してみると彼女からはこういった返事を頂きました。

「私はかつてシェパードを飼っており、その際のトレーニングは激しいものでした。(所謂軍用犬へのトレーニング)ペットへのトレーニングとして、ジョン・フィッシャーらと共にAPDTを考え付いた時は、これからのトレーニング方法は変わると確信しました。(ジョン・フィッシャーはAPDTという所謂イギリス式と謳われる発祥のトレーニング協会創設者)ところがAPDTは、叱ることはおろか犬が起こす問題を止める事が中々できないという少し甘やかしたしつけの体制でした。そこで、私自身はその間を自身のトレーニングとして使用する事にし、多くのケースに対応する事にしました。」


注:訳に誤りがある場合がありますので、これが本当かは解りません。唯、僕がそう解釈したのは事実です。

犬が根本的に好きであるという点。また、そういった犬をより理解したいという点。ドッグトレーナーはそういう根本的な目的を共有していないと、行ってはいけない仕事であると思います。なぜなら、先生として一般の知識の無い方々へその技術や考え方を教授し、それがその犬の人生を決めるからです。それゆえに、彼女は素直である事に集中し、僕はそういったスタンスに激しく同意したのでした。

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ウェールズの素敵な山々に囲まれながら

資格や方法論、また知識を取得する事は何よりですが、もっと大切な事は信条でありその人自身の人格と人間力なのだと思います

そういった人につく犬は本当に素晴らしい。そういった人と犬が生み出すコンビネーション(絆)は、本当に素敵です。

イギリスの犬が賢いといわれる所以はここにあります。イギリス人の中で犬を飼っている人自身のモラルや人間力が極めて高い。それが犬に伝達しているのではと、強く考えられるのです。(証拠はないですが…)

また、まいてぃさんと話すことも大変勉強になりました。彼女が日本に帰国した後の活躍がとても楽しみです。良い先生の下で、素晴らしいトレーニングの勉強をしている環境が羨ましく思えます。

ウェールズのガンドックトレーニングは、僕の人生史においても確実にMemorable Dayとなりそうです。

又、是非彼らの住むヨークへ訪問したいと強く思いました。今回は本当に有難う御座いました。

イギリス式 ガンドッグ・トレーニング ~実践編 その2~ [Gun Dog]

Tonyの黒ラブは、「凄い」の一言でした。

「賢い」と表現しがちですが、どうも「賢い」は元々の頭が良い様に解釈されがちなので、ここでは「凄い」を使いたいと思います。

良くトレーニングされた犬というのは、こういうものだと改めて実感しました。馬と同じで、ハンドラーが多少下手でも(この場合は僕です)しっかりと指示に従うという点、驚きました

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この日の午後は、Tonyについてのレッスンだったので、ラブラドール組ではなくセター・スパニエル組に合流する事に。午前中にみっちりトレーニングした「Stay」を使いながら、おもちゃを使っての「Fetch」のトレーニングを重点的に行います

その前のTonyのデモンストレーションが「凄い!」んです。これが本来の狩猟犬の力

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デモンストレーション内容

①おもちゃを利用しての犬の集中力の持たせ方について

②ホイッスルと号令を一緒にかける事によって、Gun Dogにおいて大切な「遠くでもシグナルを理解させるよう」にする。(号令が届かない場所では、ホイッスルで指示を出すため)

③おもちゃを投げずにハンドシグナルのみで、犬を遠くまで走らす
・ホイッスルとハンドシグナルで、犬を一定の場所で止め座らせ、待たせる。→おもちゃを投げてリワード。

④広場の端へ犬を連れて行き、座らせて待たせる。と、その後自分も広場の反対側の端まで歩く。(待て)
・行き着いたらホイッスルで犬を呼ぶ。
・走ってきた途中でホイッスルとハンドシグナルで犬を好きな場所で止める。座らせてリワード。

⑤再び広場の端まで歩いていくが、真ん中あたりでおもちゃを左右の端へ投げ終えて行き着く。
・ホイッスルで犬を呼ぶがまたしても、途中で犬を止めて座らせる
・先程左右へ投げておもちゃに対して、ハンドシグナルとホイッスルのみで取りに行かせる
手を左へ傾けると犬は左へ。取り終えて、元の場所に戻らせ手を右に傾けると右へ

動画ではないので伝わりにくいかもしれませんが、犬が人の思うが侭に指示通り動いています

こんな光景は初めて見ました。日本でも「凄いなぁ」とか、Dog Danceでも「綺麗だなぁ」とか思うことはあっても「口があんぐり」とはこの事です。

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その後、この犬を使って「Heel Work」や「Sit」の基本的な号令を試させてもらいましたが、集中力が他の犬とは全然違います。「絆」も勿論ですが、訓練された犬の底力を改めて思い知らされました

この能力を家庭犬に使わない手はない

さすがに打ち落とした鳥を拾って持ってくる技術は必要ないですが、ぴったり飼い主について歩いたり、思いのままに「Stay」させたりできる事は、どの家庭でも自慢の犬になるのではないでしょうか

こういった成功例を、日本でももっともっと見たいですね。本当に素晴らしい「犬と飼い主の絆」増やしていきたいです。

イギリス式 ガンドッグ・トレーニング ~実践編 その1~ [Gun Dog]

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【お気に入りの写真の1つ】

イギリスの冬には珍しい晴天。黒のラブをメインに一線に並んでいると壮観。犬って綺麗だなぁって思います。加えて黒も綺麗ですね。

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さて、準備・説明を経たところで、いよいよ外に繰り出していきます。PattyとTonyの2チームに別れて、「Gun Dog Training」を開始する事になりました。午前中はPatty、午後はTonyのチームでそれぞれ参加させて貰いました。

午前中のチームは、最初の写真にもあるように黒のラブラドールを始めとした割合大型犬チーム。さすが狩猟犬だからか、広い緑がしっかりとマッチしています。

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中でも凄かったカップルは、このおばあさんとラブラドール。午前のレッスンは4時間と長かったのですが、終始おばあさんの口、手から繰り出されるシグナルに集中しており、これこそ「絆」の深さだなぁと実感してしまいました。


突然ですが、「Fetch」と呼ばれるコマンドは所謂日本で言う「持ってこい」とか「取って来い」という単語です。

人が物を投げる、犬が走る、取りに行く。この3段階だけかと思っていました。ところが、Gun Dogの一番重要なことは「我慢」すること。要は、人が投げた(もしくは、投げられたダミー)をその瞬間に取りに行きたい犬の欲求をコントロールしなければいけないのです。これが如何に難しいことか。

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ラブラドールだから賢いというモノではありません。反対に言えば、どんな犬でもトレーニングすればある程度のレベルまでは必ず達する事が出来るということでもあります。

参加していたラブラドールの中には、どうしてもおもちゃやダミーが目の前を飛ぶと我慢できない犬がいました。この犬をGun Dogとして仕上げるには、取りたいという欲求<飼い主の指示という方程式に当て嵌めないといけないのです。

ですので、午前中RetrieveまたはFetchの練習をする前に、みっちり4時間「我慢」=「Stay」の練習が行われました。

その中でもGun Dogらしかったのは、飼い主と一緒に歩く、そして何処からか音が鳴る(この場合Pattyが鳴らします。プルルルルルといったもの。)それが鳥が落ちたという合図になる。この瞬間に取りに行かずに、我慢させて、Stayが出来たら、Fetchさせて、ホイッスルを吹いて戻らせるというトレーニングです。

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含まれる技術

・飼い主の横にぴったり付いて歩く技術。(Heel Work)
・音に反応するけれども、リアクションは起こさない。(飼い主の指示待ち状態)
・獲物を取りには行かないけれども、それが何処にあるのかを記憶する。
・Stayの状態を維持する事。
・「Go」「Fetch」「Hold it」などの合図と共に、一目散にダミーを探し出し銜える事。
・ホイッスルの号令と共に、飼い主の共にダミーを届けること。
・戻ってきたら、飼い主の手元にダミーを大人しく渡す事。


全て完璧に出来る犬は少ないものの、朝からずっと練習していれば段々と犬も理解していくようです。

それでも、トレーニングされていない犬よりはずっと飼い主を信頼しているように見えます。これが高度なドッグトレーニングなのだと実感させられました。

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ただ、Gun Dog Trainingを僕が興味を持っている家庭のドッグトレーニングに応用できないかというと、そうではないと思います。あくまで、基本の延長がこのGun Dog Trainingなのだと思いました。Fetchという1つの動作でも、突き詰めればGun Dogのレベルまで上げる事が出来る。そう気付けたのは、僕にとって何よりの宝物です。

このレベルまで犬を仕上げると、犬の事が別段好きじゃない人にも「凄い!」と思わせることが出来ると思います。「Dog Dance」の様な派手さは無いにしろ、犬の能力を最大限発揮できた形、本来の犬の形の1つがGun Dog Trainingなのだと感じました。

実践編 その2では、Tonyの愛犬の黒のラブラドールについて書きたいと思います。「凄い」ですよ!

イギリス式 ガンドッグ・トレーニング ~準備編~ [Gun Dog]

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晴天に恵まれた2月の最終週。Tonyの敷地で、Gun Dog Trainingの初級コースが開かれました。

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今回はTonyに加え、Dog TrainerかつBehaviouristでもあるPatriciaも講師として参加し、約20名の生徒を抱えて行う事になりました。

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Gun Dog(狩猟犬)は、レトリーバー、セッターやポインター、スパニエル、ワイマラナーなどの犬の総称です。行う仕事によって違うので、それぞれの犬種はその特徴が様々に発達しています

僕の大好きなゴールデン・レトリーバーはレトリーブ(運んで持ってくる)という事に特化しています。だから、ボールやおもちゃを投げて取ってくる様な遊びは大好きです。それが本能なので、喜んでその仕事をするというわけです。

実際のGun Dogに使うおもちゃはダミーと呼ばれる小さな砂袋のようなものを使います。

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犬的にはおもちゃに比べてどうも興味が少し欠けるようですが、それでも仕事として飼い主の指示通り行うときは尻尾を振りながら持ってきます。

加えて、こんな鳥型のおもちゃもありました。

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イギリスを始めとした欧米では競技会を目的とするよりかは、実際に鳥を撃ってそれを取ってくるというレベルの遊びを楽しんでいるようで、こういった実践的なおもちゃもかなり使われているそう。

僕が住んでいるChipping Nortonでも、毎日「ポン・ポン」と銃を撃っている音が聞こえます。今朝なんかはそれで目覚めた程。(そこまでうるさくありませんが、田舎なのでよく聞こえます)それほどGun Shootingが身近に感じられるスポーツだという事だと思いますね。

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今回は初級レッスンですので、まずは上記のようにどんな事をするのかを説明します。「いきなり銃の撃ち方」の説明でもするのかと思っていましたが、基本的には「犬をいかにコントロール」するかについて、1日かけてトレーニングします。

レトリーブという1つの仕事でも、かなり奥が深く参考になりました。

これについては、次回また改めて書いてみたいと思います。

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