街中のドッグトレーニングセンター

イギリスでは、犬のトレーニングをどこでも教えてもらえます。

例えば、公園の中で行うグループレッスン。郊外で開かれる独自の敷地を持ったドッグトレーニングセンター。はたまた、個人の家や飼い主のお宅で行われるマンツーマンレッスンなど。

価格・トレーニング手法・人数もピンからキリまであって、月謝￡15のものから、1レッスン￡80チャージする人まで様々です。それでも日本に比べて安く、また犬を飼った誰しもが基本的にトレーニングを犬にするという概念がある為か、家庭犬の質の底上げをそれぞれのトレーニングセンターが担っているといっても過言ではありません。

今回はそんな中でも、比較的料金の安い市民会館レベルでのドッグトレーニングを取材しました。



これがその会場。毎週火曜日などに集まり、クラスを初級者・中級者・上級者とわけ、各々のクラスに約10組ほどの犬と飼い主が現れます。こちらは、僕が以前住んでいたOxfordの市内にあるHeadingtonという町でのコースです。

先生は、どちらかでクリッカーを使ったトレーニング（今回はそうでした）や、オビィディエンスを習った人など様々で。ここ英国では「厳格な免許を持った人が教える！」という形よりかは、「犬の扱い方を知っていて、教えた経験がある」人などが気軽に教会・ホールなどを間借りして、地域の住民の期待に応えているといった形が多いですね。また、各々で協会というかクラブというかそういったものを作っていて、伝統やその教え方を代々受け継いでいるのだと思います。

こういった形で、地域の犬好きが気軽に集まれてグループを形成すれば、悩み事・相談事もここで出逢った飼い主同士で話し合えるし、より犬の環境を高めていこうという雰囲気も作れているので非常に良いアイデアだなと思います。また、そういったクラブや協会が地域に働きかけて積極的にイベントなどを行うことにより、多くのその地域に住む方が犬に触れる機会も増えていって、犬と人間が共存している町作りというのにも大きく貢献している姿がそこにありました。

まずもって、飼い主また人間の意識が犬をトレーニングして、犬と楽しく過ごせる環境を飼い主自身が作っていくという姿勢。これが改めてとても大切だと実感しました。