マリー・レイ(Mary Ray)のクリッカー・トレーニング ~ハンドターゲット・トレーニング~ [Mary Ray]
ハンドターゲット・トレーニング…。初め、この単語を聞いた時はよく理解できなかったのですが、目の前で実践してもらうと、犬を意思どおりに運ぶ上で非常に有効なトレーニング方法であると分かりました。
【補足】
マリー・レイのドッグダンスなど、ご覧になられたことがない方はyoutubeなどで「Mary Ray」と入れて頂くと直ぐに出てくると思います。犬のことが別段気にならなかった方でも、このショーを見ると感動するんじゃないでしょうか。とても素晴らしい、犬との演技を見ることが出来ますよ。
ハンドターゲット。その名のとおり、手をターゲットにしてそれについて来るように誘導するトレーニングです。これにクリッカーを重ね合わせることにより、「要求に従えば、クリッカーがなり、おやつがもらえる」という方程式が出来上がります。クリッカートレーニングは、クリッカーがならない時はおやつももらえない。つまりは犬自身が間違ったことをしていると認識し、どうすればクリッカーがなるのかを考えさせる動機の一つになると思います。加えてクリッカーがなる成功体験を重ねることで、犬が学習し、やがては声・もしくは手などの動きのみで、指示をだし反応させることが出来るようになるというものです。
写真のように手のひらにタッチ(鼻をちょんとつける)したら、クリックしておやつ。これを繰り返します。
また、鼻をタッチさせずに誘導する際には手の甲のサイドを使うと彼女は言っていました。こうすれば、犬が混乱しなくてすみますね、とても感心しました。その為、ヒール・ワーク(犬がぴったりと横について歩く)の時は手の甲を見せているんですね。また、別のトレーニングとして、おやつを遠くに投げそれを犬が拾う。戻ってきて、手のひらにタッチしたらクリックしておやつ。と、いった方法もありました。
ドッグ・ダンスの大会の様子をよく見ると、彼女が手だけでどれだけ多くの指示を出しているかがわかります。こういったものは、同じく乗馬の扶助でもよく見られるもので、やはり同じくしてイギリスから生まれた競技には共通する点が多いなと感じました。
家庭犬を飼ってらっしゃる方が、「うちの子にショーなんて」と思われるかもしれませんが、このハンドターゲット・トレーニングは犬との絆を深める上でも、いざ大事なときに自分の犬をコントロールする上においても、非常に有効なトレーニングだと感じました。
もちろん、ベースには飼い主と犬との関係がうまくいってないと駄目でしょうが、イギリス人が何故犬とうまく生活できているかの理由の一つとして、自分たちのフリータイムがあればそういった時間を、この様な犬とのトレーニングに割くからだと僕は思います。日本でもこういった、楽しみながら犬と良い関係を築ける習慣が出来れば、尚良いですよねー。
次は、通常のターゲット・トレーニングについて書くことにします。
【補足】
マリー・レイのドッグダンスなど、ご覧になられたことがない方はyoutubeなどで「Mary Ray」と入れて頂くと直ぐに出てくると思います。犬のことが別段気にならなかった方でも、このショーを見ると感動するんじゃないでしょうか。とても素晴らしい、犬との演技を見ることが出来ますよ。
ハンドターゲット。その名のとおり、手をターゲットにしてそれについて来るように誘導するトレーニングです。これにクリッカーを重ね合わせることにより、「要求に従えば、クリッカーがなり、おやつがもらえる」という方程式が出来上がります。クリッカートレーニングは、クリッカーがならない時はおやつももらえない。つまりは犬自身が間違ったことをしていると認識し、どうすればクリッカーがなるのかを考えさせる動機の一つになると思います。加えてクリッカーがなる成功体験を重ねることで、犬が学習し、やがては声・もしくは手などの動きのみで、指示をだし反応させることが出来るようになるというものです。
写真のように手のひらにタッチ(鼻をちょんとつける)したら、クリックしておやつ。これを繰り返します。
また、鼻をタッチさせずに誘導する際には手の甲のサイドを使うと彼女は言っていました。こうすれば、犬が混乱しなくてすみますね、とても感心しました。その為、ヒール・ワーク(犬がぴったりと横について歩く)の時は手の甲を見せているんですね。また、別のトレーニングとして、おやつを遠くに投げそれを犬が拾う。戻ってきて、手のひらにタッチしたらクリックしておやつ。と、いった方法もありました。
ドッグ・ダンスの大会の様子をよく見ると、彼女が手だけでどれだけ多くの指示を出しているかがわかります。こういったものは、同じく乗馬の扶助でもよく見られるもので、やはり同じくしてイギリスから生まれた競技には共通する点が多いなと感じました。
家庭犬を飼ってらっしゃる方が、「うちの子にショーなんて」と思われるかもしれませんが、このハンドターゲット・トレーニングは犬との絆を深める上でも、いざ大事なときに自分の犬をコントロールする上においても、非常に有効なトレーニングだと感じました。
もちろん、ベースには飼い主と犬との関係がうまくいってないと駄目でしょうが、イギリス人が何故犬とうまく生活できているかの理由の一つとして、自分たちのフリータイムがあればそういった時間を、この様な犬とのトレーニングに割くからだと僕は思います。日本でもこういった、楽しみながら犬と良い関係を築ける習慣が出来れば、尚良いですよねー。
次は、通常のターゲット・トレーニングについて書くことにします。
マリー・レイ(Mary Ray)のクリッカー・トレーニング ~犬との絆・集中力の凄さ~ [Mary Ray]
マリー・レイのクリッカー・トレーニングが行われたのは、イギリスのど真ん中より若干南のCoventryに程近いRugbyという村でした。
マリー・レイはかつて、このDog Training Clubに所属しており(Clubという表現がなんとも良いですね。しつけ教室ではないです。)そちらで才能を見出し、いわゆるCruftsなどのショーへも参加していったようです。
彼女は今回、2匹の犬をお手本として連れて来ていました。一匹は写真にも載っているシェルティー。毛並みは鮮やかでとても綺麗です。もう一匹は、小さな小さなチワワ。ボーダー・コリーやシェパードをイメージしていたので驚きでした。
シェルティーやチワワは言わば、極端な愛玩犬です。日本でも家の中で飼われることが多く、個人的なイメージとしては常にキャンキャンないている犬だったのでは…。と、考えていました。
マリー・レイが席から立ち上がった途端、シェルティーは彼女の周りをうろつき始めます。僕が常に言い続けている「飼い主と犬との絆が何よりも大切」という状態の一つとして、犬がこの様にどんな場面であれ、飼い主の周りにいてなおかつどのような指示を出されるのか待っている状態であると考えています。
特別、彼女とそのシェルティーは競技用にトレーニングされている為、より指示待ちへの集中力が高いと言えますが、この「集中力」もトレーニングやしつけの重要なポイントであると思いますので、そういった点でも非常に関心の高い関係性を彼らは醸し出していました。
クリッカー・トレーニング、ヒール・ワーク、ドッグ・ダンスなど特別なことは抜きにして、まずもって彼女とその愛犬との絆の強さに強く心を引かれた幕開けなのでした…。
明日は、「ハンドターゲット・トレーニング」についてまとめてみたいと思います。
マリー・レイはかつて、このDog Training Clubに所属しており(Clubという表現がなんとも良いですね。しつけ教室ではないです。)そちらで才能を見出し、いわゆるCruftsなどのショーへも参加していったようです。
彼女は今回、2匹の犬をお手本として連れて来ていました。一匹は写真にも載っているシェルティー。毛並みは鮮やかでとても綺麗です。もう一匹は、小さな小さなチワワ。ボーダー・コリーやシェパードをイメージしていたので驚きでした。
シェルティーやチワワは言わば、極端な愛玩犬です。日本でも家の中で飼われることが多く、個人的なイメージとしては常にキャンキャンないている犬だったのでは…。と、考えていました。
マリー・レイが席から立ち上がった途端、シェルティーは彼女の周りをうろつき始めます。僕が常に言い続けている「飼い主と犬との絆が何よりも大切」という状態の一つとして、犬がこの様にどんな場面であれ、飼い主の周りにいてなおかつどのような指示を出されるのか待っている状態であると考えています。
特別、彼女とそのシェルティーは競技用にトレーニングされている為、より指示待ちへの集中力が高いと言えますが、この「集中力」もトレーニングやしつけの重要なポイントであると思いますので、そういった点でも非常に関心の高い関係性を彼らは醸し出していました。
クリッカー・トレーニング、ヒール・ワーク、ドッグ・ダンスなど特別なことは抜きにして、まずもって彼女とその愛犬との絆の強さに強く心を引かれた幕開けなのでした…。
明日は、「ハンドターゲット・トレーニング」についてまとめてみたいと思います。