York遠征日記 その1 ~ガンドッグ トレーナーとして学んだ事~ [Dog Training]
先週末はMotoGP。寒くて寒くて、何月なんだと思う程冬の様なシルバーストーンでした。そして、今週はウインブルドン。今僕の後ろで(TVです)、Andy Murrayが打ち合っていますが、うだる様な熱さです今日は。
今日も車でTonyのドッグトレーニングに行きましたが、いつオーバーヒートしてもおかしくない様子。日差しが強いイギリスにはサングラスや帽子などの日除けグッズは必需品です。
そんな良い天候に恵まれた先週のYork遠征。Walesで逢う事が出来た「まいてぃさん」と「Phillipa Williams」を訪ねに、片道4時間の道を経て無事たどり着く事が出来ました。
【これがこの人の力 多頭飼いならではの魅力 そして、この団結力は凄まじいもの】
当初、彼女がガンドッグトレーナーとしてのみ活躍しているのかと考えていました。数頭のブリーディングはしているとは聞いていましたが、何の何の。トレーナー、ボーディングケネル(犬の預かりホテルの様なもの)、ブリーダーとしての様々な側面を生で拝見し、彼女がガンドッグのプロである事をこの目で確かめる事が出来ました。
所謂オフィスワークを退いてからのここ2年で、それこそ様々なドッグトレーナーに日英通して出逢う事が出来ました。イギリスに来てからも、10人程違うトレーナーを見てきたし、またタイプも各々違ってそれぞれから勉強できる所があります。
いつも感じることは、彼らの自信は日々の犬との関わり方から見て取れる事。そして、トレーナーとして信頼できる人というのは、その経験値の高さと彼らの犬を見れば一発でわかるという事でした。
ウェールズでは足を怪我していた彼女でしたが、今回は先陣を切って近所のフットパスへ共に散歩に連れて行ってくれました。ガンドッグをトレーニングしながら、これだけ多くの犬達を同時に散歩に連れて行く。それだけでも、背中から訴える力が他のトレーナーとは比べ物にならないものがあります。
【野生動物が入らないようにする入口の隙間を名前が呼ばれる順番にジャンプする犬達】
Phillipaのドッグトレーニングは彼女自身が言うとおり、80%のリワードと20%の叱り。何事もバランスだという彼女の姿が今でも目に浮かびます。APDTの様なリワード主体でのトレーニングでは、ガンドッグとして働かせる際に様々な支障が出てくる事が良く解ります。
その為、一般的には賛否両論ある「叱る」「怒る」といった行動ですが、彼女の犬を見ているとそれが正しく働いているのが良く解ります。それが、一般的な飼い主・またペットとしての犬種に真似できるものなのかは無視すると、驚くほど彼女のドッグトレーニングは完璧に近いように感じました。
上記写真の犬達。自分の名前が何で、いつジャンプするべきかを心得ている。それだけでなく、ご飯を食べる時、散歩に行く時、何をする時でも常に自分の順番をしっかり待っている。それがガンドッグの基礎である事は言うまでもありません。
「自由は私自身が与える」というPhillipaのフィロソフィーは、PackやGroupで行動する集団の犬達のケースから考えると素晴らしいものでした。彼ら(犬達)自身にどう動けば良いのか、という明確な指針や方法があって、それに基づいて反応している。その様子が随所に見て取れるからです。
悪い事をしている犬(例えば勝手に何処かに行く、許されない行動をしているなど)は、それに自分自身で気付きながらその行動を行っている。そうした際には、飼い主が「名前」を呼ぶだけでしっかりコントロールすることが出来る。なぜなら、その犬自身が集団生活の中でのフィロソフィーを持っているからです。
【トレーナーでありオーナーでもある主人に集中する犬達】
今回はガンドッグのポテンシャルの高さを見せつけられました。また、あの動きが日本でもし出来るようなら、彼女はたちまち日本の犬社会を変える力を持っているでしょう。
そんな彼女の犬への接し方・飼い方・トレーニングの仕方に感嘆させられる理由は、彼女自身がそのトレーニング方法について試行錯誤した様子が良く見えるからです。先述したように、この世には多くのトレーナーが居て、多くの犬の有資格者が存在します。しかし、その内の半分は犬に実際ほとんど触れていないような人たちばかりです。彼女の犬達は経験と実績が普段の犬との暮し方に良く見て取れ、そして犬達も彼女のやり方に従い対応しているのです。
目の前で動く彼女とその犬達の姿を見る度に、ガンドッグとして素晴らしい働きをしているなと感心させられました。
【大好きなスティーブン・ヒューニックの絵の様です】
・トレーナーはそれぞれの犬種について、知識や経験を得ていなければならない。
・トレーナーはそれぞれの犬達について、個別に理解しようとしなければならない。
・トレーナーは唯の博士号取得者でも、資格保持者でもなく、創造力のあるアーティストでなければならない。
そして、最終的に左右するのはその人自身の「人間力」であるということを忘れてはならない。
子供を見れば親の様子がわかる様に。犬の行動を見れば飼い主の行動が大体想像できる。
「素敵な犬を飼える様な自分」への挑戦を、今一度現実にしてみせたいと思います。
今日も車でTonyのドッグトレーニングに行きましたが、いつオーバーヒートしてもおかしくない様子。日差しが強いイギリスにはサングラスや帽子などの日除けグッズは必需品です。
そんな良い天候に恵まれた先週のYork遠征。Walesで逢う事が出来た「まいてぃさん」と「Phillipa Williams」を訪ねに、片道4時間の道を経て無事たどり着く事が出来ました。
【これがこの人の力 多頭飼いならではの魅力 そして、この団結力は凄まじいもの】
当初、彼女がガンドッグトレーナーとしてのみ活躍しているのかと考えていました。数頭のブリーディングはしているとは聞いていましたが、何の何の。トレーナー、ボーディングケネル(犬の預かりホテルの様なもの)、ブリーダーとしての様々な側面を生で拝見し、彼女がガンドッグのプロである事をこの目で確かめる事が出来ました。
所謂オフィスワークを退いてからのここ2年で、それこそ様々なドッグトレーナーに日英通して出逢う事が出来ました。イギリスに来てからも、10人程違うトレーナーを見てきたし、またタイプも各々違ってそれぞれから勉強できる所があります。
いつも感じることは、彼らの自信は日々の犬との関わり方から見て取れる事。そして、トレーナーとして信頼できる人というのは、その経験値の高さと彼らの犬を見れば一発でわかるという事でした。
ウェールズでは足を怪我していた彼女でしたが、今回は先陣を切って近所のフットパスへ共に散歩に連れて行ってくれました。ガンドッグをトレーニングしながら、これだけ多くの犬達を同時に散歩に連れて行く。それだけでも、背中から訴える力が他のトレーナーとは比べ物にならないものがあります。
【野生動物が入らないようにする入口の隙間を名前が呼ばれる順番にジャンプする犬達】
Phillipaのドッグトレーニングは彼女自身が言うとおり、80%のリワードと20%の叱り。何事もバランスだという彼女の姿が今でも目に浮かびます。APDTの様なリワード主体でのトレーニングでは、ガンドッグとして働かせる際に様々な支障が出てくる事が良く解ります。
その為、一般的には賛否両論ある「叱る」「怒る」といった行動ですが、彼女の犬を見ているとそれが正しく働いているのが良く解ります。それが、一般的な飼い主・またペットとしての犬種に真似できるものなのかは無視すると、驚くほど彼女のドッグトレーニングは完璧に近いように感じました。
上記写真の犬達。自分の名前が何で、いつジャンプするべきかを心得ている。それだけでなく、ご飯を食べる時、散歩に行く時、何をする時でも常に自分の順番をしっかり待っている。それがガンドッグの基礎である事は言うまでもありません。
「自由は私自身が与える」というPhillipaのフィロソフィーは、PackやGroupで行動する集団の犬達のケースから考えると素晴らしいものでした。彼ら(犬達)自身にどう動けば良いのか、という明確な指針や方法があって、それに基づいて反応している。その様子が随所に見て取れるからです。
悪い事をしている犬(例えば勝手に何処かに行く、許されない行動をしているなど)は、それに自分自身で気付きながらその行動を行っている。そうした際には、飼い主が「名前」を呼ぶだけでしっかりコントロールすることが出来る。なぜなら、その犬自身が集団生活の中でのフィロソフィーを持っているからです。
【トレーナーでありオーナーでもある主人に集中する犬達】
今回はガンドッグのポテンシャルの高さを見せつけられました。また、あの動きが日本でもし出来るようなら、彼女はたちまち日本の犬社会を変える力を持っているでしょう。
そんな彼女の犬への接し方・飼い方・トレーニングの仕方に感嘆させられる理由は、彼女自身がそのトレーニング方法について試行錯誤した様子が良く見えるからです。先述したように、この世には多くのトレーナーが居て、多くの犬の有資格者が存在します。しかし、その内の半分は犬に実際ほとんど触れていないような人たちばかりです。彼女の犬達は経験と実績が普段の犬との暮し方に良く見て取れ、そして犬達も彼女のやり方に従い対応しているのです。
目の前で動く彼女とその犬達の姿を見る度に、ガンドッグとして素晴らしい働きをしているなと感心させられました。
【大好きなスティーブン・ヒューニックの絵の様です】
・トレーナーはそれぞれの犬種について、知識や経験を得ていなければならない。
・トレーナーはそれぞれの犬達について、個別に理解しようとしなければならない。
・トレーナーは唯の博士号取得者でも、資格保持者でもなく、創造力のあるアーティストでなければならない。
そして、最終的に左右するのはその人自身の「人間力」であるということを忘れてはならない。
子供を見れば親の様子がわかる様に。犬の行動を見れば飼い主の行動が大体想像できる。
「素敵な犬を飼える様な自分」への挑戦を、今一度現実にしてみせたいと思います。
2010-06-23 01:22
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どーもお久しぶりぶりざえもんです。
お元気そうでなによりでござんす。
うちのトイプーは、あいかわらず腰を振っているでやんす。
また、会おう!
by 中野 良信 (2010-06-23 08:55)
中野 良信さん
こんにちは!コメント有難う御座います!
先日、スカイプで話を出来るようセットしたはずなんですが、何か上手く行っていないようでどうもお話する事が出来ません。
また、話しましょう!
by takuyashimomura (2010-06-23 15:42)