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Three Counties Dog Show ~イギリスでのドッグショー~ [Dog Show]

今日は朝から、イギリスのウォーウィックシャーで行われた『Three Counties Dog Show』を見に行きました。

先日参加したGun Dog Working Testの時に、たまたまお逢いした英国紳士のMervinが来るという事で、こちらのイベントを案内して頂いたのです。

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入口にでかでかと掲げあげられた看板

ドッグショーは昨年から、ロンドンで行われる最大規模のDiscover Dogs。それから、バーミンガムで行われるご存知Crufts。と、名のあるイベントには見学という形で参加して来ましたが、本日も割と規模の大きいイベントでした。

本日、水曜日はGun Dogsのショーでした。その為、レトリバー系・ハウンド系・スパニエル系などのGun Dogが多く訪れ、彼らがショードッグとして大会に参加しています。平日の昼間だというのに、多くの人が犬を連れ会に参加している日本では考えられない光景がイギリスには広がっています。

Mervinは過去にゴールデンレトリバーをジャッジ(審査)しながら、世界各国を回っていたようです。日本は訪れていないそうですが、話題のワールドカップが開かれる南アフリカ・中国・ドイツ・フランスなどのヨーロッパ諸国まで。今では彼の娘もジャッジだと丁寧に説明してくれました。

最近ではジャッジをするにも相当な道のりだそうで、小さい大会(犬種のクラブが行っているショーなど)からケンネルクラブが運営する大会まで様々なジャッジ経験が要るようです。Mervinがスタートした頃(彼は1978年と言っていたので、僕が生まれるよりもずっと前)は、まだまだ規制が出来ていなかった為、多くの会に参加できてラッキーだったと素直に語ってくれました。

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ゴールデンレトリバーの集団 大体みんな顔が似ている

今回学んだ事は、ガンドッグにしろ何にしろ、やはりワーキングとして犬とスポーツするよりも、断然ショーの方が人気が高いという事ですウィークデイのど真ん中水曜日でさえ、何百人という数の人が来て出場している。それだけではなく、少なからず観客もいる。それが犬国家イギリスでのドッグショーの人気だと言えます。

僕は少し偏屈なので、こういう所に居ると必ずと言っていいほど過剰な犬好きの人たちが来るので、そういった人達と会話したり、様子を伺ったりするのが好きです。特にトレーニングとしてではなく、彼ら(ブリーダーがメイン)が愛犬に対してどの様に接しているのか。これを見ると非常に勉強になります。

英国式・イギリス風と書けば聞こえが良く、特に日本人なんかはコロっと騙されやすいものですが、イギリスも全て完璧という国ではありません。何度も書いているように、そのトレーニングの仕方でさえマチマチだし個性が出ていてとても面白いのです。

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実家でも飼っているイングリッシュ・コッカー・スパニエル

特に僕は、ショーには興味を持っているけれども賞には興味を持っていない人間なので、彼らが真剣に向き合っているのは良いのだけれど、それがトレーニングや普段の生活に過敏すぎる場合は身を引いてしまいます。そんな悪い例を見るのも勉強になると思って、こういう場所には良く足を運ぶのです。(皆トレーニング施設より本気なので、ガンガン怒ったり引っぱったりされている犬もいたりする。

今日良かった事は、この会場で日本人のスペシャリスト達とお逢いできた事。3名とも素敵な方で、お話して楽しかった事と、犬のことに真摯に取り組まれていらっしゃるのが解りとても安心しました

それに加えて、帰る直前にワイマラナーのブリーダーと一緒になったのですが…

し「今日はどうだった?」
わ「全然駄目。入賞もできなかったわ。」
し「それは、残念ですね。」
わ「でも、良いわ。この子はまだ若いから。」
し「でも、賞取れなかったんでしょ?」
わ「それはそうだけど、楽しかったから良いのよ!」

素直に一言。こういう人が増えれば本当に良いと思う。ペットは購入するとしても、こういうブリーダーから購入する事をお薦めします。

犬が人間と共に生活する事の幸せの実例を、イギリスではこういった場所で幾度も感じることが出来るのです。

これは本当に素晴らしい事だ。

そしてこういう成功例自体の数の多さが、イギリス人が犬と一緒に暮したいと思う要因なのです。

せめて自分がそういうオーナーになってみせる。改めて、そう決意した1日でした。
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コメント 5

りこりん

いままでも、現在も、これからも、雑種の捨て犬を飼いたい私なので、ドッグショーとか血統とか賞とか、正直縁のない世界だと思っていました。
なので、しもたくさんの「何でも勉強」と見にいかれる姿勢にはハッとさせられます。
いつか機会があったらドッグショー観にいきたいな~と思いました。



by りこりん (2010-06-10 06:05) 

ボーダーママです

今後、ボーダーコリーと名のつくものがあれば、それは私でしょう( ̄▽ ̄;)
なんで自分のネームを間違えるかは不明。
ただのおっちょこちょいです。
すみません( ̄▽ ̄;)

ところで私、ドッグショーには正直全く
興味がないのです。
だって、犬の品評会ですよね?
テレビでたまに見るけど、退屈していつも
途中で見るのやめてしまいます。

確かにショーの犬達は優雅で美しく、クラスメイトのドッグショーに出ているボーダーも
シリウスと同じボーダーに見えないくらい気品高く美しい。

しかし、ショーに出す=犬の品評会という概念が抜けきれず、受け入れられないというか、つまらない。

血統全てという考えがないからでしょうか。

確かにピュアブリードには拘りますが、それが普通の家庭出身であろうが、牧場出身であろうが、ブリーダー出身であろうが、特に血筋には拘らないタイプです。

でも、きっと目の前でショーを見たら、私の事なので感動するんだろうな。

そして、誠意ある、犬が好きがゆえにショーに参加している(つまり商品価値重視ではない)飼い主さん達と、実際お話しとかできれば、
きっと感動することもいっぱいあるんでしょうね。


ああ、私ももっともっと犬好きな人達と出会い、共に愛犬自慢したり、悩み相談したりしたいです~。

by ボーダーママです (2010-06-10 06:30) 

ボーダーママ

つうか、しもたくさん、めちゃくちゃフットワーク軽くないですか?
犬のイベントに参加すべく、いろいろな場所に独自でいっていらっしゃる。

すばらしいし、見習いたいです!!

私なんてちょっと遠いと一人で行くのが怖くて(方向音痴なんで)、後悔しつつもあきらめちゃったりしてます。

ちょっとは見習って、フットワーク軽くなるよう努めます!

あと、ドックショーも犬好きな人達がいっぱい来る場所なんだし、一度チャンスがあれば行ってみます!
by ボーダーママ (2010-06-10 06:33) 

takuyashimomura

りこりんさん

コメントいつも有難う御座います!

元々、イギリスに来た時から考え方を1つに絞りたくなかったので色々な場所へ顔を出しています。その分、長く留まっていないので周りには変な人に見えるかもしれませんね。

あるドッグビヘイビアリストが言っていました。「色んなドッグトレーニングを見る。様々な犬種を見るということが、自分の技術や経験の幅に繋がる」本当にその通りだと考えていたので、目指したいビヘイビアリストが同じ考えだった事に嬉しく思いました。

是非、見に行ってみてください。実際に見て「やっぱりショーは違う」と思っても、実際に生で見たから言える事だと思います。

「イギリスは何故ペットに優しいのか?」そんな疑問を常に持っていた日本での生活。それに耐えかねて現地に飛び込んで本当に良かったと思っています。
by takuyashimomura (2010-06-10 15:41) 

takuyashimomura

ボーダーママさん

こんにちは。いつもコメント有難う御座います!

【誠意ある、犬が好きがゆえにショーに参加している(つまり商品価値重視ではない)飼い主さん達と、実際お話しとかできれば、きっと感動することもいっぱいあるんでしょうね】

仰るとおりなんです。それが経験したくて言っている事も理由のひとつですね。精神的にあまり強くないので、レスキュードッグばかり見ていると辛い事が良くあります。それだけに最低限愛されてはいるドッグショーの犬達を見る、またその飼い主を見たりすると凄く安心するのです。

「あぁ、犬が人間といて本当にいいものなんだ」と、自分の心をたまに洗う必要があるのだとも思います。

ブログの最後にも記載したとおり、あぁいった飼い主と友達になると本当に良いですよ。犬が繋ぐ輪がボーダーママさんの人生も変えてくれると思います。

是非、楽しんでみてください!
by takuyashimomura (2010-06-10 15:46) 

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