犬の攻撃性と遺伝制御について イギリスと日本の違い 環境・遺伝による影響 [Dog News]
実はFacebookなんてものをずっと前から(恐らくmixiより前)始めています。
海外を旅行をする頃から世界的に友人が多くなってきて、彼らと連絡を取ったり近況を知ったりするのにすこぶる便利です。(今はもうTwitterとかの方が便利なのかも知れないけれど)
それ以上に便利な機能があって、これは法人やグループも登録できるという点。中でも、APDTというイギリスのドッグトレーニングの機関がFace Bookの中でニュースレターを発行しており、彼らが世界の犬ニュ-スの最先端を届けてくれるという代物がある。情報が早くても、翻訳されるまではやはり時間が掛かる日本(特に、マニアックな内容はビジネスにならない為本当に遅い)では英語のニュースだけど俊敏に情報入手できる手段として大変役に立っている。
今日、Facebookを見ているとAPDTがニュースを掲載していた。それが、下記の内容です。
【コッツウォルズの街角で家越しから吠えてきた犬】
Canine Aggression and Genetic Control
詳しい文は、かなり微細な英語を使われている為理解しがたく、さらに遺伝の話なので単語が何のことかさっぱりわからない為省かせていただきました。
(英語の勉強されたい方はどうぞ。 http://www.sciencedaily.com/releases/2010/05/100525090552.htm)
『犬の攻撃性と遺伝子制御について』
既にタイトルから日本語でも読みたくなくなる内容ですが、ここは犬と言う事で我慢して全文読みました。
との内容(のはず。直訳且つ、僕自身の英語力の限界ですので、間違ってたら申し訳ありません。)です。
【ブルークロスにいて良く吠えていたバーニー 今はスコットランドだとか】
ブルークロスで働くようになってから、それはそれは数多くの問題犬を診てきました。中には触ってはいけない犬というのもいて、彼らは特別強い攻撃性をもっていたりする事がある為です。
記事の文中にも示されていたのですが、これらの攻撃性は動物(特にこの場合犬)の死に関わってくる問題です。なぜなら、犬は人間生活の一部に入っており、彼らがこの世界に馴染めない場合、それは「殺処分」にしろ「捨てられる」にしろ、そういう決断が彼らの人生に迫られるからです。
所謂ビヘイビアリストはその原因を何だか探り、所謂トレーナーはそれらの行動を制御しようと努力します。
このニュースの報告によると、遺伝と攻撃性が深く関わっていると言う事になれば、それらのある意味特別な能力を持ってしまった犬は、生まれながらにして社会不適合であるとも言えてしまうわけです。ある種の障害でもあるわけですが、残念ながらそういった犬は排除されている環境が現状ではないでしょうか。
では、そういった犬は「死」しか運命が無いのかと言うと、そうではないという事を友人でありドッグビヘイビアリストであるライアンは自身の経験と能力を持って示してくれています。彼と暮しているトゥルーリはシーズー犬ですが、人を見れば吠え近づけば噛む所謂社会不適合犬でした。当然、この様な犬は一般的な人には決して馴染まない為進む道は1つしかなかったのですが、それを彼がギリギリの所で世話することにしたのです。
現在ではボス的な存在感があり、高級マダム的な上品さを兼ね備える彼女ですが、遺伝的にそういった攻撃性が潜んでいた可能性が無いかと言えば0だと思わざるを得ないのです。
【トゥルーリは写真一番右のシーズーです】
今朝、ふと不思議に思ったことがありました。トニーのトレーニングクラブに付くと、吠えるシェパードが飼い主とトニーと一緒にフィールドに居たのです。
「あれ?」と思いました。この感覚は久しく感じていなかったのです。それはイギリスに驚くほど「吠える犬」が少ないという事実でした。
だからこそ、この吠えるシェパードに驚いてしまったのです。しかも、彼らは今日で5回目のレッスン。と言う事は、遺伝的な影響が元々あるシェパードだったのかも知れません。
【写真右手 トニーの横にいるシェパードです】
日本とイギリスの違い。単に環境だけなのか。いや、遺伝も環境に影響されているのではないか。これは変えようのない事実ではないか。文化や風土という環境が日本人やイギリス人のアイデンティティに影響している事は言うまでもありません。その中で個別の性格の差異というものはあっても、根本的な国民性というものがある事は否定できないように思うのです。
日本では洋犬と呼ばれる彼らの遺伝子もまた、大昔に日本に輸入されてから変化しつつあると思うのです。それらが日本の犬文化に影響を与えているとしたら、いやそれ以上に犬の専門家・また犬を飼う人たちの知識不足が環境として犬に影響を与え、遺伝として今後の世代に残っていっているとしたら。
少なくとも、吠える犬・噛む犬・五月蝿い犬・攻撃的な犬という数は、日本>イギリスとしか言い様の無い現状。この現状を変える上で大変参考になる話だったと思います。
「実に面白い」などと言っている間があるなら、もっと犬のこと勉強しようと思います。
海外を旅行をする頃から世界的に友人が多くなってきて、彼らと連絡を取ったり近況を知ったりするのにすこぶる便利です。(今はもうTwitterとかの方が便利なのかも知れないけれど)
それ以上に便利な機能があって、これは法人やグループも登録できるという点。中でも、APDTというイギリスのドッグトレーニングの機関がFace Bookの中でニュースレターを発行しており、彼らが世界の犬ニュ-スの最先端を届けてくれるという代物がある。情報が早くても、翻訳されるまではやはり時間が掛かる日本(特に、マニアックな内容はビジネスにならない為本当に遅い)では英語のニュースだけど俊敏に情報入手できる手段として大変役に立っている。
今日、Facebookを見ているとAPDTがニュースを掲載していた。それが、下記の内容です。
【コッツウォルズの街角で家越しから吠えてきた犬】
Canine Aggression and Genetic Control
ScienceDaily (May 25, 2010) — The control of different behaviours is a complex process that is influenced by both genetics and environmental factors. A new study throws light on interesting connections between canine aggression and genes that are involved in neurotransmission in the brain.
詳しい文は、かなり微細な英語を使われている為理解しがたく、さらに遺伝の話なので単語が何のことかさっぱりわからない為省かせていただきました。
(英語の勉強されたい方はどうぞ。 http://www.sciencedaily.com/releases/2010/05/100525090552.htm)
『犬の攻撃性と遺伝子制御について』
既にタイトルから日本語でも読みたくなくなる内容ですが、ここは犬と言う事で我慢して全文読みました。
異なった(もしくは間違った)行動の制御は、遺伝と環境の両方の要素が影響した複雑な過程です。新しい研究によると、犬の攻撃性と脳の神経伝達に含まれる遺伝性との間に面白い繋がりを発見した。
との内容(のはず。直訳且つ、僕自身の英語力の限界ですので、間違ってたら申し訳ありません。)です。
【ブルークロスにいて良く吠えていたバーニー 今はスコットランドだとか】
ブルークロスで働くようになってから、それはそれは数多くの問題犬を診てきました。中には触ってはいけない犬というのもいて、彼らは特別強い攻撃性をもっていたりする事がある為です。
記事の文中にも示されていたのですが、これらの攻撃性は動物(特にこの場合犬)の死に関わってくる問題です。なぜなら、犬は人間生活の一部に入っており、彼らがこの世界に馴染めない場合、それは「殺処分」にしろ「捨てられる」にしろ、そういう決断が彼らの人生に迫られるからです。
所謂ビヘイビアリストはその原因を何だか探り、所謂トレーナーはそれらの行動を制御しようと努力します。
このニュースの報告によると、遺伝と攻撃性が深く関わっていると言う事になれば、それらのある意味特別な能力を持ってしまった犬は、生まれながらにして社会不適合であるとも言えてしまうわけです。ある種の障害でもあるわけですが、残念ながらそういった犬は排除されている環境が現状ではないでしょうか。
では、そういった犬は「死」しか運命が無いのかと言うと、そうではないという事を友人でありドッグビヘイビアリストであるライアンは自身の経験と能力を持って示してくれています。彼と暮しているトゥルーリはシーズー犬ですが、人を見れば吠え近づけば噛む所謂社会不適合犬でした。当然、この様な犬は一般的な人には決して馴染まない為進む道は1つしかなかったのですが、それを彼がギリギリの所で世話することにしたのです。
現在ではボス的な存在感があり、高級マダム的な上品さを兼ね備える彼女ですが、遺伝的にそういった攻撃性が潜んでいた可能性が無いかと言えば0だと思わざるを得ないのです。
【トゥルーリは写真一番右のシーズーです】
今朝、ふと不思議に思ったことがありました。トニーのトレーニングクラブに付くと、吠えるシェパードが飼い主とトニーと一緒にフィールドに居たのです。
「あれ?」と思いました。この感覚は久しく感じていなかったのです。それはイギリスに驚くほど「吠える犬」が少ないという事実でした。
だからこそ、この吠えるシェパードに驚いてしまったのです。しかも、彼らは今日で5回目のレッスン。と言う事は、遺伝的な影響が元々あるシェパードだったのかも知れません。
【写真右手 トニーの横にいるシェパードです】
日本とイギリスの違い。単に環境だけなのか。いや、遺伝も環境に影響されているのではないか。これは変えようのない事実ではないか。文化や風土という環境が日本人やイギリス人のアイデンティティに影響している事は言うまでもありません。その中で個別の性格の差異というものはあっても、根本的な国民性というものがある事は否定できないように思うのです。
日本では洋犬と呼ばれる彼らの遺伝子もまた、大昔に日本に輸入されてから変化しつつあると思うのです。それらが日本の犬文化に影響を与えているとしたら、いやそれ以上に犬の専門家・また犬を飼う人たちの知識不足が環境として犬に影響を与え、遺伝として今後の世代に残っていっているとしたら。
少なくとも、吠える犬・噛む犬・五月蝿い犬・攻撃的な犬という数は、日本>イギリスとしか言い様の無い現状。この現状を変える上で大変参考になる話だったと思います。
「実に面白い」などと言っている間があるなら、もっと犬のこと勉強しようと思います。
2010-05-27 00:38
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遺伝と環境なのかぁ。
ウチは、ストレスも少なく「吠えない」犬達である、と思っていたのですが、夏が近づき、
暑いので窓を開け始めて気づきました。
えらい吠えてますです、はい( ̄▽ ̄;)
私が家に帰ると吠え始めてる。
旦那が帰宅しても吠える。
家族の帰宅した音に吠える・・とはどういう意味なんでしょうねぇ。
窓からは私の姿が見えているし、ちゃんと目も合ってるんだけどなぁ( ̄▽ ̄;)
イギリスには吠える犬が少ないのですね。
うちの住んでる付近は吠えまくってる犬が
わんさかいます( ̄▽ ̄;)
トレーニングセンターでも吠えまくってる犬が
いっぱいいるし( ̄▽ ̄;)
ジュピターは日本にいるころ、一言も吠えない犬で、犬を飼っているかどうか、ご近所さんにわからないぐらい、飼いやすい犬でした。
それが、アメリカの今の一軒家に引っ越してから、吠えるようになりました。
テリトリー意識でしょうか。
書いていて、記事と関係ない方向へ脱線してしまいました。
ちなみに、良く吠える犬でイメージするのは、
スピッツとポメラニアン。
テリア系。
これ、遺伝ですよね?
犬種の問題だから。
PS ロッキーチャックを調べていただき、ありがとうございました(笑)
by ボーダーママ (2010-05-27 07:30)
あくまでも私の経験上で感じたことですが、遺伝的に問題がある犬、日本では残念ながら特に人気犬種に多いように感じます。攻撃性、情緒不安定、等々。人が選択して繁殖させている訳だから、問題が出にくいように選択するのがブリーダーなはずなのだけど・・。
そういえば、日本でジャックラッセルテリアの集まりに行った時に、昔からジャックを飼っている人が、最近のジャックは小さくておとなしい、ジャックらしい本能が少なくなっている、とおっしゃっていたのが印象的でした。凛の世代で、日本に入ってきてから3代目くらいのまだ新しい犬種なんです、だから変化がわかりやすいのかな。
個人的には、こちらに来て、犬の表情が日本とイギリスでは違うなぁ、と思いました。ふふ、これについてはまた議論しましょう♪
by orie (2010-05-30 04:06)
ボーダーママさん
コメント有難う御座います。そして、返事大変遅れまして申し訳ありませんでした。
吠える犬が少ないですねぇ。環境と言えばその通りなんでしょう。シリウスもアメリカに来てから吠え出したとなると、住環境かボーダーママさん自身の環境が変化して、彼らに何か影響を与えていると判断できるかもしれません。
遺伝の影響で犬種によって、吠えやすい犬・そうでない犬がいるのは事実です。また、本能であるところが厄介で(人間にとって)そこをコントロールできるかは、彼らと一般社会に生きる上で考えなければならないことだと思います。
イギリスでも吠える犬も居れば噛む犬も居ますが、圧倒的に少ないのは事実です。かといって、皆が皆、大人しくトレーニングされたレトリバーを飼っているわけではありません。やはり此処は、犬と何処にでもいける環境という違いではないかと思い知らされます。
「吠える」も攻撃性だけでなくて、お知らせしてる事も多々ありですから、決して悪癖ではないんですが(犬にとって)人間からするとなんとも言えませんよね。
とりあえず、日本の犬はストレスを抱えているように少なくとも僕には見えます。
by takuyashimomura (2010-05-31 23:48)
orieさん
こんにちは。コメント+先日は有難う御座いました。とても楽しい時間と会話を楽しませて頂きました。やはり犬好き同士で話し始めると時間を忘れてしまいますね。
また、興味深いお話も有難う御座います。そんなに直ぐ、環境と遺伝が繋がるとは驚きでした。ジャックラッセルの性格が変わるほどの日本の環境って、どうなんだろう。
最後の一文は僕も同意します。イギリスの犬は幸せそうだ。でも、それは彼らの飼い主が幸せそうだからという前提があると僕は常に考えています。
コメント有難う御座いました。また、ロンドンでお逢いしましょう!
by takuyashimomura (2010-05-31 23:56)
はじめまして。
イギリスで犬の理解者になるべく修行中なのですね。
がんばってください。
日本は、犬連れには、住みにくいですよ。
ただ、それは、欧米の情報を知ってしまうとですが・・。
おそらく、長い歴史の問題なのでしょうね。
犬とともに狩をしてきた生活の長い、欧米人のご先祖さんたち。
犬を番犬くらいにしか考えていなかった日本人のご先祖さんたち。
最近は、テーマパークなんかでも犬と入れるとこがでてきたり、高速道路のPAにドッグランができたりして、犬連れにも優しくなりつつありますが。
そこには、ビジネス目線も隠れているようで、経済状況がかわったらどうなるやら・・・。
犬の地位が向上して固定されていくといいんですがね。
ところで、イギリスでは、ドッグランなどを利用の際には、予防接種済みの証明書の提示が必要なんでしょうか。
福岡に住む犬苦手が、犬好きになった者より。
また読みに来ます
by 海渡ちち (2010-06-02 12:00)
海渡ちちさん
こんにちは。コメント有難う御座いました。また、ブログ楽しく拝見させて頂きました。
特に、ベルガーの犬の意訳は感動しました。私自身その為に、犬の真の姿を日々経験する為にイギリスに来たようなもの、またそういった犬から自分の人生とは何かを学んでいるようなものでしたので、とても感動してしまいました。
日本でも高速のPAなどにドッグランが出来たという話、良く耳にしたり実際に見たりもしました。日本で犬が絡む時、そこに多くのビジネスが絡んでいるのは否定できませんが、それでも犬の環境向上に役立っているのであれば僕は賛成派です。
欧米諸国(とはいえ、アメリカとイギリス。イギリスと他の国でも全然違います)では日本に比べて、犬だけでなく動物全体への考え方や基本理念が違うと考えられます。彼らはパートナーである。この考え方自体がもし、国民性に影響しているとしたら、これは大きな問題かもしれません。
ちなみにイギリスにはドッグランというものはありません。(あるかもしれませんが、そんなものは無くて良いからです。)ランにお金を払うことも必要ありません。
世界的に有名な都市、ロンドンでさえ至る所に公園があり(と言ってもネコの額ではなく、東京ドーム何個分の域です)犬の飼い主と犬達はそこへ散歩にノーリードで出かける事が何の証明も無く出来るのです。それがイギリスです。
犬を飼っている方には、Wonderlandだと思います。冬は寒いですが、犬好きにはたまらない国だと思うのです。
是非、チャンスがありましたらいらして下さい。今後とも何卒宜しくお願いいたします。
by takuyashimomura (2010-06-02 20:30)