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イリギスのドッグトレーニング バラエティの豊かさ [Dog Training]

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先日紹介したチッピングノートンの丘から見える景色 最近のお気に入り

最近の火曜日は、普段のブルークロスの犬達にも使えるトレーニングの技術習得としてTony Orchardのもとへレッスン見学に行く事にしています。

週4回行う午前のクラスは、初級・中級・上級と分かれ10時から1時間ずらして行われますが、後になればなるほどレベルが上がって行くので見ていてとても面白いです。

中でも、同じ内容のコマンド(例えばsitならsit。recallならrecall。)でも、初級~上級に行くにしたがってレベルを変えているのが良く解ります。

唯単に、sitさせている長さを変えるというだけでなく、ベテラントレーナーならではの面白さを加えながら、彼はトレーニング内容を飽きさせないように自己開発していると感じるのです。

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写真のまん中あたりにある茶色の点々が牛達です

先日、記述したとおりドッグトレーニング自体は基本の連続であり、また基本がしっかり出来ていてそれをマスターしている犬が家庭犬としては素晴らしい犬なのだという事が解ります。

アジリティやドッグダンスが出来ても、落ち着きのない犬は落ち着きがないですし、才能や能力だけでそれらの競技をクリアーする犬も良くいて、大会とかでモラルがない犬と飼い主も良く見受けられます。(それはそれで良いのかも知れませんが)

sit stand down。この3点セットがいつ何処でどの状況でも出来る犬というのは大抵賢くみえます。ドッグトレーニングという物は、それを色んな状況や環境にあえてセットしてあげて犬と飼い主に教えていく。そんなものなのかなぁと率直に感じました。

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今日は飼い主に良く叱られたなぁと思うゴールデンレトリバー

ですので、良く出来るトレーナーというのは細かいアドバイスに加えて、トレーニングのバラエティが豊かで飽きない。彼らはレベルに合わせて常に新しいトレーニング手法で対応していると考えられます。

反対に、出来ないトレーナーというのは実際に自分が習った手法でしか相手に教えられない事。また、一方通行のコミュニケーションに拘り、トレーニングというよりは命令・服従といった事しか出来ない人だとも言えます。

イギリスにもこの種のトレーナーはたくさんいて、特に教会や町役所みたいな所で行っている週1のレッスンなどは、ドッグトレーニングを片手間の様にしている方が多く(勿論、人・場所によって違いはあります)深く犬のことを聞いても答えてくれない。自分の言葉ではなく、先生が言ってた、この方法はこうだからという内容の回答しかしてくれないと決まっています。

ただ、日本と違って1回10£とかで教えてくれるわけですから安くて便利ですよね。ここが日本との違いなのかも知れません。

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いつまでも待つわよの姿勢の黒ラブ

犬の飼い主としては、やはりいつも犬に触れているトレーナーに教えて欲しいものですよね。また、僕個人の意見としては自分の犬のトレーニングをしているだけでなく、積極的に数多くの犬種・犬を経験している人が理想的だと思います。それは自分がほぼ毎日違う犬に触れているから言える根拠ですが、やはり大型・小型問わず多くの事例を見ている先生がどの様な状況においても(特に家庭犬)強いということなのだと思うからです。


それでは、今日のトレーニングポイントを2点


①トレーニングを通して犬に自信をつけさせてあげること。

②トレーニングはリラックスして、シンプルに行うこと。 

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たくさんの犬が横並びになると壮観です 綺麗な隊列が素敵

①訓練のイメージで行くと、犬の自信を損なう恐れがあります。服従や飼い主と犬との関係といったモノは大切ですが、訓練の流れで犬が「トレーニングしたくない」と思ってしまっては身も蓋もありません。

勉強しなさい!勉強しなさい!」と、毎日五月蝿い親がつく子ほど勉強しないのと同じです。(それでも勉強する子供や犬は偉いと思います。僕は嫌です。この性格がゴールデンレトリバーっぽいと思うのです。)

②ビシビシの教育ママではイケません。何度も申し上げている通り、「名前→コマンド」で良いのです。

sitを連発する。Pay Attention Please!という。はたまた、何で出来ないかについてあれやこれや理由を犬に話している飼い主というのは論外です。トレーニングは厳しいものですが、リラックスしてシンプルに。コレだけでも犬は大きく変わります。

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ブルーベルの時に出逢った飼い主と素晴らしい絆を持った犬達

それにしても暖かく過ごしやすい環境になってきました。これからのイギリスはとても楽しみです。

お時間あれば皆さん、是非いらっしゃって下さい。
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コメント 2

ボーダーママ

はーい、ここにいます~。アジでは才能がかな~りありそうなシリウスですが、落ち着きありませ~ん( ´・∀・)ノ
オビのクラスでも「優秀」と言われるぐらいですが、いったんクラスを出るとマザコンのジッと座っていることのできないダメ犬でぇ~す。

彼の中でクラスとオフ、という切り替えがどうもあるようです( ̄▽ ̄;)

トレーニングはフリスビーの遊びの一環で行ってしまっているので、アジやオビはできても、ヒールとバックだけは、ディスクなしではフラフラ~と離れたり、バックに至ってはバック拒否をする状態です・・・このバックには原因があります。

昔はバックもズンズンしていました。が、ペットストアーで受けたトリックのクラス(トレーナーさんからは教えてもらうことは一切なかった状態で、クラスは家で教えたトリックの披露と復習みたいなもんでした)で、トレーナーが何度も何度もシリウスにバックを強要した。
それ以後、シリウスのバック拒否が始まりました。

まさに、トレーナーさんの工夫がなく、犬を退屈させちゃったパターンでしょうか。

優しいトレーナーさんだったのですがねぇ。

ちなみにですね、私の通うドッグトレーニングセンターは、9週間コースでオビ1が110ドル、オビ2が75ドル、オビ3が65ドルです。

アジは同じく9週間コースで110ドル。

ドッグダンスは6週間コースで90ドルでした。

日本の相場がわかりかねますが、イギリスの方が安いですよねぇ。ポンドがいくらかわからないのですが、多分。

写真の風景を見て、昔々のアニメで「ロッキーチャック」というのを思い出しました。
しもたくさんは、若すぎてご存じないでしょう( ̄▽ ̄;)

イギリスの田園風景って本当素敵ですね。
by ボーダーママ (2010-05-26 08:48) 

takuyashimomura

ボーダーママさん

こんにちは。いつもコメント有難う御座います!
ロッキーチャック、気になって調べてみました。が、予想通り知りませんでした。こういう動物系のアニメが日本でも根強く人気なら良いのに、と勝手に子供を育てる親みたいな事を考えてしまいました。

イギリスのトレーニングの相場は、ピンキリですね。日本は恐らく安すぎたり高すぎたりすると、何かしら起こるんじゃないでしょうか。あまりに普遍的な料金体系がおかしいくらいです。

ですので、例えば一時間10£(1500円)のクラスもあれば、一時間300£(4万5千円)のマンツーマンもあるようです。それでも、聞いただけの話ではどちらも盛況の様子。犬を助けたいと考えるお金持ちは多いのかと、やはり考えてしまいますね。アメリカの情報も頂きまして、有難う御座います。

ちなみにモラル不足な飼い主と犬というのは、彼らは競技に集中しすぎているから、もしくはそういう世界しか経験していないから、他人や世間的な配慮に欠如しているという人達の事です。

日本でもそういった方は見かけられますが、それが頂点を目指すために必要なのかもしれませんし、僕としては何とも言えません。唯、目指すところが違うといった所でしょうか。どちらの形にせよ、犬とオーナーが楽しく過ごせていれば良いのですが…。

是非、こちらに居る間にお時間があればお越し下さいとお誘いしたいですが、シリウスがいると駄目ですね!!

引き続き、応援しています!
by takuyashimomura (2010-05-26 16:02) 

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