イギリスの仔犬トレーニングクラス ~第3回目~ [Pappy Training]
イギリスに来た一つの理由は、「何故、イギリス人は犬との関係作りが上手いのか?」という疑問でした。犬だけでなく、動物(特に馬など)に対しての付き合い方が他の国より長けている。その理由は、「犬とどう関わりたいか?」という姿勢に加えて、それを叶える為に発達したトレーニングの成果なのです。
イギリスの犬事情を知る上で、大変勉強になっているTony OrchardのPappy Classも、これで第3回目を迎えました。
1回目、2回目の基本的なしつけから少し発展し、第3回目の最後にはドッグダンスでの基本にもなっている「Heel Work」の練習とトレーニングです。ノーリードが当たり前のイギリスにおいて、飼い犬が誰か他の人に噛み付いたり吠えたり、また他の犬と問題を起こしてしまう事は軽い「一家の恥」なのです。「Heel Work」というコントロールの基本を犬と共に学ぶ事で、犬と飼い主の絆を紡ぎながら楽しい散歩が実現しています。
まずは、先週学んだ「OFF」コマンド、これの復習から始まります。
①「SIT」→「OFF」
②「SIT」→「OFF」をして直ぐにおやつをあげずに、待たせる時間を1秒・2秒・3秒と伸ばしていく。
③「DOWN」→「OFF」をして直ぐにおやつをあげずに、待たせる時間を1秒・2秒・3秒と伸ばしていく。
「我慢」=「コントロール」が基本の一つです。犬が使役犬として使われてきた歴史が証明するのは、犬が飼い主の要望に忠実に従う事に対して他の動物より長けているからです。
おやつを使うことによって、集中力とその効果は早まります。(決してそれが全てではありません。)信頼関係が一度出来れば、その後は飼い主の要望に従う事が犬の幸福にまでなります。
「OFF」コマンドによる『自分の欲求<飼い主の要望』の方程式を作れれば、どのような状況でも対応できますよね。
【家の内外で考えられうる状況と欲求】
・他の犬が走り回っている(または、吠えている)→一緒に遊びたい欲求
・知らない人が家に入ってくる(または、出ていく)→状況を把握したい欲求
・落ちた美味しそうなもの(家の中、外関わらず)→単純な食欲
などなど
飼い主が居ない時でも、しっかりとトレーニングが出来ていれば、常にその状況を犬自身が判断し行動します。盲導犬や聴導犬などが良い例ですよね。彼らは人に関わらずしっかり仕事をします。(もちろんストレスや幸せの部分は飼い主や人次第という所は否めません。)
「OFF」コマンドの1つが出来るか出来ないかだけでもその犬との可能性は大きく変化すると考えられれば、やはりPappy Trainingがどれほど重要かという事がわかりますね。
【Orchard夫妻の要 Jenny Orchardです】
その他、第3回目には他の人に触られるという事に慣れるように【Hand Touch Training】を行いました。
獣医を始め、飼い主の家族、友人、またはドッグトレーナーなど「犬」という動物は「人の生活」に深く関わりこんでいるが為に、多くの「他人」に触られてしまいます。
日本で見た現状で一番困っている様子だったのが、まさしくこれです。
・他の人に触らせない。(または噛む)
・獣医を噛んで、獣医が診断を嫌がる。
逆のパターンもありますよ。
こちらは一見犬にとってはHappyですが、マナーを知らないと…
・他の人の服に向かってジャンプ。汚す事に生きがいを感じる。
などなど
【Hand Touch Training】は、至ってシンプルです。
参加している飼い主と犬を交換し、触ってもらいましょうというもの。最後にはしっかりとおやつをあげて、それが悪いものではないと犬に教えてあげるのがこのレッスンです。
最後は【Heel Work】のお手本とその行い方について。
「SIT」の状態から「Heel」と号令を掛けつつ犬と共に歩く。横について歩ければおやつ。そうでなければ、何もしない。これの繰り返しです。※勿論、現場では細かく色々と説明しています。でも、大切なのはこの基本です。
「え?それだけ?」と僕も思いましたが、どうやらそれだけの様です。
犬が勘違いしてはいけないように、飼い主が「Heel」について明確な基準を持っていないとダメですが、基本的にはこれだけ。
改めてドッグトレーニングは、「根気」と「忍耐」が大切だと思い知りました。
第3回はここまで。何事も基本が大切。
「SIT」「DOWN 」「STAND」が出来てからの「OFF」と「TAKE IT」。それが出来てからの「Heel Work」。「Heel Work」が完璧に出来てからの「Dog Dance」。道のりは長いです。その分、奥も深いですよね。
飼い主も楽しみながら「Pappy Training」頑張りましょう!
【Cruftsのご報告】
・来週の木曜日から日曜日の4日間、バーミンガムのNEC会場にて犬の祭典「Crufts」がいよいよ開催されます。僕も参加ではないですが、訪問できる事になりましたので、もしお越しの方が居ればお知らせくださいませ。恐らく金曜日は1日中いる予定です。是非、お逢いしましょう!
イギリスの犬事情を知る上で、大変勉強になっているTony OrchardのPappy Classも、これで第3回目を迎えました。
1回目、2回目の基本的なしつけから少し発展し、第3回目の最後にはドッグダンスでの基本にもなっている「Heel Work」の練習とトレーニングです。ノーリードが当たり前のイギリスにおいて、飼い犬が誰か他の人に噛み付いたり吠えたり、また他の犬と問題を起こしてしまう事は軽い「一家の恥」なのです。「Heel Work」というコントロールの基本を犬と共に学ぶ事で、犬と飼い主の絆を紡ぎながら楽しい散歩が実現しています。
まずは、先週学んだ「OFF」コマンド、これの復習から始まります。
①「SIT」→「OFF」
②「SIT」→「OFF」をして直ぐにおやつをあげずに、待たせる時間を1秒・2秒・3秒と伸ばしていく。
③「DOWN」→「OFF」をして直ぐにおやつをあげずに、待たせる時間を1秒・2秒・3秒と伸ばしていく。
「我慢」=「コントロール」が基本の一つです。犬が使役犬として使われてきた歴史が証明するのは、犬が飼い主の要望に忠実に従う事に対して他の動物より長けているからです。
おやつを使うことによって、集中力とその効果は早まります。(決してそれが全てではありません。)信頼関係が一度出来れば、その後は飼い主の要望に従う事が犬の幸福にまでなります。
「OFF」コマンドによる『自分の欲求<飼い主の要望』の方程式を作れれば、どのような状況でも対応できますよね。
【家の内外で考えられうる状況と欲求】
・他の犬が走り回っている(または、吠えている)→一緒に遊びたい欲求
・知らない人が家に入ってくる(または、出ていく)→状況を把握したい欲求
・落ちた美味しそうなもの(家の中、外関わらず)→単純な食欲
などなど
飼い主が居ない時でも、しっかりとトレーニングが出来ていれば、常にその状況を犬自身が判断し行動します。盲導犬や聴導犬などが良い例ですよね。彼らは人に関わらずしっかり仕事をします。(もちろんストレスや幸せの部分は飼い主や人次第という所は否めません。)
「OFF」コマンドの1つが出来るか出来ないかだけでもその犬との可能性は大きく変化すると考えられれば、やはりPappy Trainingがどれほど重要かという事がわかりますね。
【Orchard夫妻の要 Jenny Orchardです】
その他、第3回目には他の人に触られるという事に慣れるように【Hand Touch Training】を行いました。
獣医を始め、飼い主の家族、友人、またはドッグトレーナーなど「犬」という動物は「人の生活」に深く関わりこんでいるが為に、多くの「他人」に触られてしまいます。
日本で見た現状で一番困っている様子だったのが、まさしくこれです。
・他の人に触らせない。(または噛む)
・獣医を噛んで、獣医が診断を嫌がる。
逆のパターンもありますよ。
こちらは一見犬にとってはHappyですが、マナーを知らないと…
・他の人の服に向かってジャンプ。汚す事に生きがいを感じる。
などなど
【Hand Touch Training】は、至ってシンプルです。
参加している飼い主と犬を交換し、触ってもらいましょうというもの。最後にはしっかりとおやつをあげて、それが悪いものではないと犬に教えてあげるのがこのレッスンです。
最後は【Heel Work】のお手本とその行い方について。
「SIT」の状態から「Heel」と号令を掛けつつ犬と共に歩く。横について歩ければおやつ。そうでなければ、何もしない。これの繰り返しです。※勿論、現場では細かく色々と説明しています。でも、大切なのはこの基本です。
「え?それだけ?」と僕も思いましたが、どうやらそれだけの様です。
犬が勘違いしてはいけないように、飼い主が「Heel」について明確な基準を持っていないとダメですが、基本的にはこれだけ。
改めてドッグトレーニングは、「根気」と「忍耐」が大切だと思い知りました。
第3回はここまで。何事も基本が大切。
「SIT」「DOWN 」「STAND」が出来てからの「OFF」と「TAKE IT」。それが出来てからの「Heel Work」。「Heel Work」が完璧に出来てからの「Dog Dance」。道のりは長いです。その分、奥も深いですよね。
飼い主も楽しみながら「Pappy Training」頑張りましょう!
【Cruftsのご報告】
・来週の木曜日から日曜日の4日間、バーミンガムのNEC会場にて犬の祭典「Crufts」がいよいよ開催されます。僕も参加ではないですが、訪問できる事になりましたので、もしお越しの方が居ればお知らせくださいませ。恐らく金曜日は1日中いる予定です。是非、お逢いしましょう!
2010-03-03 02:33
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